鳥たちの中には、新たな発声パターンを習得(模倣)する驚くべき能力を持つものがいます。そして、
人の伴侶として暮らしているインコ・オウムたちは、発声の模倣能力や模倣内容に種・性別・年齢の違いがどのように影響するのかを調べるのに役立つ貴重なデータを提供してくれます。そこで、 私たちは、ご家庭などでインコ・オウムとともに暮らしていらっしゃるみなさんの助けを必要としています!
以下のアンケートにご回答いただくことで、あなたもインコ・オウムの発声行動の研究に貢献できます。こういった研究の一例として、リンク先にて、私たちがすでに公開した成果の一つをご覧いただけます:
https://www.nature.com/articles/s41598-022-24335-x.
この調査を実施している人たちについて: この研究はインコ・オウムの研究者の国際的な共同グループによって進められています。このことについて、さらに知っていただくにはこちら: www.manyparrots.org
アンケートでは、あなたのインコ・オウムについて21項目の質問をします。調査対象には、中・小型インコ(セキセイインコ・サザナミインコ・オキナインコ・ホンセイインコ・ボウシインコ・ダルマインコ・コザクラインコ・ボタンインコなど )、コンゴウインコ、(キバタン・タイハクなどの)オウム、オカメインコ、その他オウム目に属する種が含まれます。これらに属する鳥たちの発声の中で、ここでは特に、以下に説明する3種類の「声まね」について質問します。ここでは、鳥が人間との暮らしの中で学習した発声のパターンのみを調査対象とします(鳥たちが生まれつき持っている発声パターンについては調査の対象外となります)。
1) 「音の模倣」:生活環境にある何かの音の模倣。常に一緒に、順番に発せられる一連の音のことで、人の言葉(発話)以外のものです。このカテゴリーには、犬の吠え声、呼び鈴、口笛のような音が含まれます。
2) 「フレーズ(句)」:人の言葉(発話)の模倣のうち、いくつかの単語のまとまりのことです(ほぼ常に一緒に発声されるもの)。(英語では)"Polly wants a cracker"(ポリーはクラッカーが欲しい)や "Polly is a nice bird"(ポリーはいい鳥だ)はそれぞれがフレーズ(句)となります(日本語では、「ぴーちゃん、いい子だね~」、「ぴーちゃん、どうした」などが該当します)。
3) 「単語」:人の言葉(発話)の模倣のうち、1つの語を表します。"Polly wants a cracker "というフレーズには4つの単語が含まれます。もし、ある鳥が定型的に「Polly wants a cracker(ポリーはクラッカーを欲しがっている)」と「Polly is a nice bird(ポリーはいい鳥だ)」という音を発する場合、その鳥は7つの単語を発するとみなします(ただし、日本語は、単語が空白で区切られないので、文を単語に切り分けるのが難しい場合もあります。そのような場合には、文法について、あまり考えすぎずに数えていただければ、それで結構です)。
調査を始める前に、あなたの鳥が発する模倣音、フレーズ、単語の数をできるだけ正確に数えてください。これらの情報が準備できたら、調査は約 15 分で完了します。報告するオウムが複数いる場合は、それぞれのオウムについて1回ずつ、複数回アンケートに記入してください。
調査への参加はすべて任意です。調査を開始した場合は、いつでも中止・撤回することができます。ここで収集されたデータは、学術用出版物の発刊を目的として使用されます。 あなたの名前とEメールアドレスが研究チーム以外の人と共有されることはありません。