【経緯② 9/3実施 保護者説明会】
保護者会では、運営本部側より以下のような説明がなされました。
- 内部通報で本部に対し2名の保育士の不適切保育(虐待)の報告があった。
- 今回の報告を社労士に相談したところ、『これらは懲戒に該当すべき事案である』と指摘された。
- それらを踏まえて該当保育士に対し聞き取り調査にて、本人らが事実を認めたため退職となった。ただ退職届については、聞き取り調査の前に提出されていたものである。
- 園長については上記の監督不行き届きと、自身の体調不良にて自己都合での退職である。
- 大幅な人員減があったものの、その後別園からの応援等で必要な人員を確保し、安心安全な保育ができる状態に戻りつつある。
『懲戒に該当すべきほどの不適切保育・虐待事案』が発生したのであれば、本来保育園側は浦安市への通告や当該園児の保護者へ状況報告・謝罪等が必要なはずです。しかしそれらが行われた形跡がないことから、保護者からも疑問の声が多く上がりました。
不信感が決定的となったのは、保護者側が保護者会の席に代表取締役の出席を求めていたにも関わらず、姿を現さなかったことです。
【経緯③ 退職された先生方の声】
今回の突然の退職で、子供たちは先生にお別れを言う機会すら与えられなかったため、保護者主導で園外での「お別れ会」が設けられました。そこで改めて当事者の先生方からお伺いした退職事由は、
『本部からの執拗なパワーハラスメントと、それによる自身の健康状態の悪化』
という、運営本部の説明とは全く異なるものでした。
その後8月に退職職員2名・前園長の3名の先生方から、保護者への説明文書が配布されました。
そこに記された内容は
- 保育要員、調理・栄養士といった実際に子供たちの保育に必要な人員の慢性的な不足があり、その状況は運営本部からの過度な経費削減・給食材料費等の節約要求によるものである。このため現在の保育環境は安心・安全とは言えない。
- 元幼児担任2名は「虐待(不適切保育)」を疑われる事案について事実を認めたことはなく、むしろ「疑惑」の時点で全職員に公表され、異動などをちらつかせるような言動が運営本部からあった。この問題以前から運営本部による給与や賞与の引き下げなど、パワーハラスメントといえるような行為があった。
- 現本部役員による、浦安市の保育補助金の不適切な受給があった。それらを指摘・改善を要求したことで園長が本部から煙たがられ、退職に追い込まれた。
という衝撃的なものでした。
この内容は、実際に配布された文書を元に、保育ユニオンさんがnote記事としてまとめてくださっています。
千葉県浦安市の「株式会社こどもの木」の保育園で、パワハラや補助金の問題について告発し、団体交渉を行っています!9/17には退職者3名による保護者説明会、9/23に運営本部による第2回の保護者説明会が実施されていますが、両者の主張は現在も平行線をたどっています。
虐待行為の有無やパワーハラスメントに関しては、互いの主観が異なっている以上、両者の溝を完全に埋めるのは難しいかもしれません。
しかし「③現本部役員による、浦安市の保育補助金の不適切な受給があった」という点については、浦安市に対し特別監査を請求することで、
十分に客観的な検証が可能な事項であると考えます。
そこで今回このフォームでは、以下のご署名をお願いしたく存じます。
〇浦安市へ『株式会社 こどもの木』の新浦安こどもの木保育園・堀江こどもの木保育園・舞浜こどもの木保育園に対する、2015年度分からの特別監査の実施と監査内容の公表を請願する
我々の目的は、今後の健全な園運営です。このため疑惑の払拭の意味でも、浦安市に2015年からの特別監査の実施を請願したいと考えています。
何よりこれは『単なる一保育園運営会社の問題』ではなく、我々市民が収めているの税金の問題でもあります。
この問題は先日、市議会でも議題としてお取り上げ頂き、その際に健康こども部長より、『通報、相談に元づく情報があれば検査の対応をする。』との言を頂いております。
今回、皆様のご協力を頂ければ、株式会社 こどもの木保育園への特別監査を実施出来るのではないかと考えている次第です。
どうか皆様のご尽力を賜れますよう、何卒お願い申し上げます。