7月31日(火)研究会「日本から見たドイツ統一と朝鮮半島の将来」
2018年に入り、平昌オリンピックへの北朝鮮の参加、4月27日の板門店での第3回南北首脳会談、そして6月12日のシンガポールでの史上初の米朝首脳会談と、朝鮮半島情勢は、北朝鮮の非核化意思と、それに対する朝鮮戦争の停戦協定から平和協定への転換、米朝国交正常化の見返りをめぐり、大きな転換期を迎えているように思われる。特に、日本では、従来、北朝鮮の核ミサイル脅威に備えるために安全保障政策を変更したこともあり、依然として北朝鮮の非核化に関しては懐疑的な見方が強い。にもかかわらず、日朝関係に取り組むなど日本外交の新たな選択が問われている状況にあることは間違いない。

 こうした状況において、緊張緩和、平和共存、そして完全統一という道程を辿ってきたドイツの事例を再検討することの意味はどんなに強調してもし過ぎることはない。実際に、韓国では、ドイツ統一の事例を参照に朝鮮半島の統一を再考するという知的取り組みが、1990年代に入って特に活発に行われてきた。ところが、日本においては、韓国におけるドイツ研究とは異なる厚みを持つドイツ研究の蓄積があるにもかかわらず、そうした研究蓄積と日本の朝鮮半島研究との交流は十分には行われてこなかった。今回は、日本における厚みのあるドイツ研究との交流を通して、韓国におけるそれとは違った意味で、日本におけるドイツ研究と朝鮮半島研究との交流を図ることで、ドイツ統一という歴史的経験が朝鮮半島の将来において持つ意味を考えてみたい。

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