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『優雅な貝合わせ』
新年 明けまして
おめでとうございます
今年も楽しい情報を皆様にお届けできますよう、スタッフ一同頑張ります。本年もよろしくお願い申し上げます。
さて、新年を迎えると、かるたや凧揚げ、コマ回しなど、昔ながらの遊びをしてみたくなりますね。そんな遊びのひとつに、貝合わせがあります。女性の手のひらに収まるくらいの貝を右(地貝 じがい)と左(出貝 だしがい)に分けたものを多数、畳の上に伏せて置き、お互いの貝がぴったり合うものを選ぶ遊びで、平安時代の貴族の遊びのひとつでした。貝は蛤が使用され、左右の貝の内側には、それぞれ同じ絵か、関連する絵、百人一首の上の句と下の句などが描かれています。それを合わせていくところが、現在のトランプの神経衰弱によく似ていますね。
貝の内側にはまぶしいほどの金箔を貼り、その上から一筆ずつ丁寧に優雅な絵が描かれます。ほとんど百人一首や源氏物語の場面が多く、きらびやかな姫君の着物や描かれた所作に、心が惹きつけられます。
また蛤は、同一の貝しか二枚の貝が合わないため、一夫一妻の象徴として、嫁入の時の道具になりました。江戸時代には大名家の嫁入りには必ず八角形の貝桶に入れて持って行きました。現在も結婚式のセレモニーとして残っています。
古式ゆかしい昔の遊びは心が豊かになります。コロナウイルスでデジタル化が進むなど生活様式がガラッと変わりましたが、日本古来の優雅な遊びや習慣は子孫へ伝えていきたいですね。今年こそは晴れ晴れとしたいい年になりますように・・・。