【概要】
この講座では、写真作家の長島有里枝さんをゲストに迎え、アートを通じて社会に影響を与える方法について考えます。長島さんは、アイデンティティや家族など、他者との関係性を探求する写真作品や、近年では女性のライフコースに焦点を当てたインスタレーション作品を発表しています。また、著書『「僕ら」の「女の子写真」からわたしたちのガーリーフォトへ』では、1990 年代に写真業界に大きな影響を与えた「女の子写真」ムーブメントの当事者として、ジェンダーの視点から「偏見や差別」について検証しています。
この講座の第一部では、長島有里枝さんの作品や著書を通してアートの役割や責任について考えます。
第二部では、これまでの連続講座のなかで挙がったアートワーカーの環境問題について、課題点を深く掘り下げ、参加者の皆さまと共に解決に向けて話し合います。
【実施】
期間や日時:2024 年12月21日(土)16:00-20:00(4H)
会場:Foto Space Reago (〒900-0013 沖縄県那覇市牧志2丁目7−18)
参加費:無料
対象:沖縄県内のアートワーカー(アーティストのみならず文化芸術に関わる仕事に従事する関係者)、美術を学ぶ学生など
来場者数想定:40名ほど
⭐︎登壇者
長島有里枝(写真家)
1973年、東京生まれ。1999年カリフォルニア芸術大学ファインアート科写真専攻修士課程修了、2015年武蔵大学人文科学研究科博士前期課程修了。1993年、「アーバーナート#2」展でパルコ賞を受賞しデビュー。2001年、写真集『Pastime Paradise』で第26回木村伊兵衛賞受賞、2010年、短編集『背中の記憶』で第26 回講談社エッセイ賞を受賞、 2020 年、第36 回写真の町東川賞国内作家賞を受賞、2021年『「僕ら」の「女の子写真」から わたしたちのガーリーフォトへ』で日本写真協会賞学芸賞を受賞。自己の身体や身近な他者との関係性をテーマに写真作品を制作、近年は女性のライフコースに注目し、ケアやアートなど対価の得にくい労働をテーマに制作や研究を続けている。主な個展に、2013年「ケアの学校」(MAT名古屋、愛知)、2017年「そしてひとつまみの皮肉と、愛を少々。」(東京都写真美術館、東京)など。主な著作に、制作日記『テント日記』(2023, 白水社)、エッセイ集『こんな大人になりました』(2023, 集英社)、小説『去年の今日』(2023, 講談社)などがある。
※本講座ではすべての参加者に安全に過ごしてもらうために、グラウンドルールを設けております。
お問い合わせ:
yorube.okinawa@gmail.com