『百千鳥狂歌合』は、喜多川歌麿が描いた狂歌絵本であり、その中の「鶯と山雀」は、春の小鳥をテーマにした見開きの一図です。鳥類を擬人化し、滑稽さや恋の情景を狂歌(和歌をパロディ化した戯れ歌)で表現した傑作です。
山雀の歌「君は床をもぬけのくるみわればかり ちからおとしの恋の山がら」山雀がクルミを割る様子と、恋に疲れて「ちからおとし(力落とし)」をする様子をかけ合わせています。
鶯の歌「のきちかくほほうとつくる一声は 我恋中をみたかうぐいす」軒近くで鳴く鶯の声を、恋の悩み(恋中)を詠い上げる様子と重ねています。