新型コロナウィルス（COVID-19、以下、「新型コロナ」と表記）が世界的に感染が拡大し、誰もがその影響を受けているなかで、社会的脆弱層となりやすいマイノリティの生活困窮問題はいっそう深刻となっています。
　日本国内で暮らす外国人も、失業・休業をはじめ生活困窮の度合いを深めていますが、一方で家族など私的領域での助け合い・支援もまた困難になっています。
　民間の外国人支援団体に相談が非常に多く集まっています。相談の大部分は、社会保障・福祉等の公的支援を必要とするものですが、言語、在留資格をはじめとした特有の要素により、公的支援に十分につながりきれていない事例が少なくありません。
　社会的包摂サポートセンターが実施している「よりそいホットライン」にも、新型コロナと関連する相談、とくに生活困窮の相談が多くの在日外国人から寄せられており、各地の生活困窮者自立支援相談窓口、社会福祉協議会など公的支援を行なう相談支援機関につなぐケースが従来と比べて急増しています。
　そうした状況を迎えている今、社会保障・福祉に携わる相談支援機関と、外国人支援団体間の経験交流の場を設けることが重要な意味を持つと考え、今回のオンラインセミナーを企画しました。
　多くの方のご参加をお待ちしています。

【主　催】一般社団法人　社会的包摂サポートセンター

【協　力】特定非営利活動法人　移住者と連帯する全国ネットワーク（移住連）

【日　時】2020年 8月 1日(土)　14:00開始（16:30終了予定）

【会　場】オンライン開催　申し込みいただいたあと、参加URLをお送りします

【講　師】
　鏑木奈津子　さん（厚生労働省社会・援護局地域福祉課　包括的支援体制整備推進官）
　　「生活困窮者自立支援制度の基本理念と、新型コロナ禍におけるこれまでの取組」
　大川昭博　さん（外国人医療生活ネットワーク）
　　「多文化ソーシャルワーク　～在日外国人支援に求められる基礎知識」
　定松栄一　さん（市川市生活サポートセンターそら　相談支援員）
　　「現場から見た、新型コロナ影響下の在日外国人相談支援と課題」

【モデレーター】
　山岸素子　さん（よりそいホットライン外国語ライン・専門コーディネーター、移住連事務局長）