今期の年間テーマは、「文学の風俗」です。現代風俗研究会東京の会でこのテーマを掲げるのは、初めての試みとなります。いろいろなジャンルの作品の内容はもとより、出版社・読者・社会的背景といった、文学のさまざまな面に、「風俗」という観点から光をあてていきたいと思います。
第27期新風俗学教室の第4回は、日本近代文学がご専門の光石亜由美さんにご報告いただきます。
【テーマ】「銘酒屋」という空間と文学
【報告者】光石亜由美
【要旨】「銘酒屋」とは、表向きは銘酒を売っているという看板をあげているが、ひそかに買売春を行う店のことである。明治20年頃より東京の各所に出現し、いわゆる「私娼窟」と呼ばれたアンダーグラウンドな空間である。銘酒屋を舞台とした小説として有名なのは樋口一葉「にごりえ」(明治28)である。新開の銘酒屋「菊の井」の酌婦・お力を中心とした銘酒屋で働く女性たちを描いた「にごりえ」は、酌婦たちの目線から見た銘酒屋の世界を描いている。その後も、広津柳浪「段々染」(明治29)、永井荷風「名花」(明治45)、谷崎潤一郎「痴人の愛」(大正13~14)など、しばしば小説の中に銘酒屋は登場する。本報告では銘酒屋のルーツ、実態を探るとともに、当時、銘酒屋がどのようなイメージでとらえられていたのかを小説の言説からとらえてみたい。
【司会】阪本博志
【オンラインサポート・コーディネーター】溝尻真也、塩谷昌之
【日時】2026年6月20日(土)15時~18時
【会場】明治学院大学白金キャンパス 本館3階 1304教室
※普段と異なる会場(明治学院大学白金キャンパス)ですので、必ず場所をご確認ください。
※今期の新風俗学教室は、原則対面で行いますが、Zoomでの参加もできます。
【参加費】参加費はありませんが、運営資金のためにカンパをつのります。ご協力をお願いします。
【懇親会】教室終了後に、19時ごろから懇親会を開く予定です。
【参加資格】
・現代風俗研究会の会員
・東京の会の名簿に登録がある方(新風俗学教室で過去に報告あるいは聴講をし、連絡先を用紙に記入した方)。
※上記参加資格者の方との同伴であれば上記以外の方でも参加可能です。資格外の方が一緒に参加される場合は、事前申し込みの際、必ずその旨お知らせください。
※会員とは、現代風俗研究会に会費を支払い、入会している方を指します。東京の会の名簿に登録がある方も資格者です。ただしフェイスブックやツイッターなどを登録(フォロー)しているだけの方は、会員ではありません。
※限られた人員と機材で運営しているため、オンライン参加では一部音声が聞き取りづらい状況が発生する場合があります。ご容赦ください。
【参加方法】参加申込フォーム第27期・新風俗学教室(第3回)参加申込フォームに必要事項を記入の上、送信してください。締め切りは6月17日(水)の23:59です。申込が完了された方には、申込時にご記入いただいたメールアドレスに、6月19日(金)までに当日の会場案内およびZoomアドレスをお送りいたします。