対象:動物園・水族館等で野生動物の飼育・治療等をご担当されている方
参加申込み:下記のフォームからお申込み下さい(申込締切:2023年11月20日(月)17:00)
・申込者には、前日17時以降にZoomのリンクをお送りします。
・講演内容は録画し、アーカイブ動画を後日、公開致します(講演部分のみ・申込者対象)。
開催の趣旨
近年、獣害管理で捕獲された野生動物の屠体の有効活用と、動物園の動物の動物福祉の向上という二つの課題をつなぐ新たな教育啓発プログラムとして、捕獲された野生動物を用いた屠体給餌への関心が高まっています。屠体給餌とは、屠殺した大型動物を毛皮や骨などが付いた状態で動物園の展示動物に与える給餌方法を指し、日本では、2017年、大牟田市動物園で捕獲された野生動物を用いた屠体給餌が初めて実施された後、全国の動物園で試行的取組みが行われ、愛知県の豊橋総合動植物公園では、大型肉食獣に定期的な給餌が行われています。
北海道においても、農作物被害防止等を目的としたエゾシカの捕獲数が増加し、捕殺された屠体の有効活用が課題となる一方で、札幌市では動物園条例が施行され、動物福祉に対する市民の理解も広がっています。本年6月25日(日)、札幌市円山動物園で、ワークショップ「北海道における捕獲された野生動物を用いた屠体給餌の可能性」を開催したところ、来園者及び参加者は、獣害管理の実態を学ぶと共に動物の生き生きとした姿を見ることができるとこの取組みを高く評価し、今後はオール北海道でこの取組みを推進すべきとの意見が大半を占めていました。
現在、給餌用屠体の成分分析や動物の健康や行動に対する効果の検証が進められ、動物園において導入を検討するための条件整備が進められています。一方、Wild
meǽt Zooは適切な処理方法を確立し、マニュアルを公開していますが、民間施設等では適切な処理を行わず、生の状態の屠体を給餌する例もみられ、不適切な方法で実施されることで、予期せぬ事故や疾病が生じることが懸念されます。
そこで、本セミナーでは、野生動物を用いた屠体給餌に伴うバイオリスクとその管理方法について、野生動物医学の研究者が解説致します。屠体給餌の導入を検討されている方、また、動物園における野生動物の感染症対策全般にご関心のある方は是非、ご参加下さい。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
プログラム
細谷忠嗣氏(日本大学生物資源科学部/ Wild
meǽt Zoo)
「捕獲個体を用いた屠体給餌:地域における獣害問題と動物園の動物福祉をつなぐ取り組み」17:00~17:10
浅川満彦氏(酪農学園大学獣医学類)
「有害捕獲獣を北海道の動物園で屠体給餌する際に留意すべき感染症とその対策‐特に寄生虫病を想定した事例について」17:10~18:00
質疑応答 18:00~18:30
お問い合わせ:遠井朗子(酪農学園大学)(atoi@rakuno.ac.jp)
※本企画は農林水産省鳥獣被害防止総合対策推進交付金(と体給餌利用促進事業)の補助を受けて実施します。