安全保障関連法案に反対する東京外国語大学構成員有志による声明

*第4回討論会のお知らせ*
安保法制に反対する東京外国大学関連有志の会では、参院選を前に、第4回討論会を企画いたしました。本学教員による報告とディスカッションの時間をみなさんと共有できれば幸いです。

☆七夕の夕べに安保法制・戦争・歴史を考える☆

【日時】2016年7月7日(木)午後5時45分〜
【会場】102教室(研究講義棟)
【報告】
山内由理子(本学教員)
「戦争・資源・先住民 -オーストラリアと日本-」
福島第一原発のウラン燃料はオーストラリアで採掘されたものである。オーストラリアの「資源開発」、その地域にもとから生きる先住民、そして過去の戦争、という日本との複層的な関係を考えてみたい。
米谷匡史(本学教員)
「東アジアの安保・「裏安保」と沖縄の危機」
冷戦下の60年代には、表の日米安保にたいし、「裏安保」として日中関係改善も重視されていた。近年、そのバランスがくずれて劣化し、矛盾やしわ寄せが沖縄に集中している危機について、いま考えてみたい。

☆この二つの報告の後、質問・応答・ディスカッション

討論会の開催など活動の情報をFacebookページで発信しております。
東京外国語大学安全保障関連法案に反対する大学構成員有志
https://www.facebook.com/gaidai.no.war/


***わたしたちは、安倍政権が現在進めている戦争法案に反対します***

 かつて日本が始めた戦争と植民地のなかに生き、その記憶のなかに今を生きる、アジア・太平洋の人びと。世界のそれぞれの地の歴史と記憶を今生きる人びと。

 そのような人びとのいのちとことばを確かめ、思い、ニンゲンの海でつながるべき民としてのわれわれ。

 それなくして、何の「戦後」であり「70年」であり「安保」か。

 この政府の行動が、アジアと世界の歴史を生きねばならないニンゲンの海を覆ってしまうなら、すでに「戦前」あるいは「戦中」であるかもしれない。その戦争体制はまた、われわれの学問の自由を侵害する。

 わたしたちは、安倍政権が現在進めている安全保障関連法案という名の戦争法案に反対し、撤回を求める。

2015年8月25日
東京外国語大学構成員有志
(8月28日改訂)


*呼びかけ人*

伊勢崎賢治、大川正彦、小田原琳、加藤晴子、加藤美帆、金富子、倉田明子、
澤田ゆかり、友常勉、中野敏男、中山智香子、橋本雄一、
真島一郎、米谷匡史、李孝徳、和田忠彦


*賛同者*(2016年7月6日現在)

藤井欣子、福田将之、古川高子、金井光太朗、三宅登之、山内由理子、久米順子、貴堂嘉之、野本京子、坂井真紀子、大内宏信、上村忠男、小林二男、岩崎稔、黒坂愛衣、土肥秀行、福嶋伸洋、永瀬奈保子、高橋梓、高際裕哉、木下佳奈、飯倉江里衣、田部井杏佳、程龍、佐藤奈緒、北野りり子、丸山優那、桜井まり子、能祖太一、黒澤こと美、高橋由佳、小俣知子、Maja Vodopivec、いかしゅくこ、岡 葉子、矢野あかね、猪野間麻衣、最上直紀、加藤俊哉、松本みどり、大橋史絵、阿部やよい、村松恭平、亘 明志、田中華子、沼野恭子、荒井 駿、柳原孝敦、相澤マキ、森田江鈴、工藤 順、岡崎 眸、古田梨奈、川崎恵子、成田 節、小野 栞、藤尾菜実、西谷 修、前田達朗、村田周弥、中島 潤、島田静香、川尻華子、宇梶淳平、高橋 亘、福島光帆、田附和久、寺井 彩、加藤歩未、門脇弘典、奥山 実、宮嶋由香、山田英輝、黒江晶子、久谷弓斗、エハルト・ホムロ、榮みやこ、兼田言子、小川藍、松崎 花、加藤萌絵、小野正弘、鈴木優媛乃、高橋みゆき、加藤圭介、浜 邦彦、浦川陵、古谷沙樹、高橋正明、谷口龍子、熊谷育美、中村隆之、金 利恵、阪口菜月、森泉朋子、北代美和子、石村恵子、くぼたのぞみ、阿部賢一、平原真紀、申 鉉均、星野泰晴、横山 秀、韓昇熹、小林瑠音、山本卯一郎、佐々木風人、港 那央、飯島佐智子、金 理花、陳鋒燕、山崎有希、八巻優子、後藤あゆみ、土方里穂、尾崎俊二、佐藤利華、大野ハルナ、野村雅美、森 知佳、森田秀二、小林碧、比嘉朝明、柴田健、西脇優紀美、坂巻克巳、菅野有紗、小島詢子、尾花健一郎、橋元博彦、辻 好文、二川優里子、川上明子、中尾世治、櫻井弥子、付詩涛、阿出川範子、中西裕樹、横井幸夫、田中益三、宮下今日子、朴鮮姫、村川 永、阿部光太郎、金智勇、増田(石川)智香、青井彩乃、堀江健太郎、肖理莎、橋爪大輝、丹羽 泉、添田樹紀、金子彩里香、向田加奈、諏訪夏織、波塚奈穂、山本まなみハイダル、大関亜子、大澤 緑、牧野仁美、小久保真理江、荒井信昭、松島理恵、宇野和美、小山恵美、羽二生知美、澤田 稔、花方寿行、茂木 彩、佐藤結香、松浦寿夫、風間 満、山口裕之、蔵原希美、袖山結生、柴田瑞枝、中田 弦、溝川*摩耶、安木一展、山下大征、松井孝志、淡路佳昌、今田詩衣香、佐藤悠子、角智春、白井友恵、降幡正志、桑山達彦、小林昌彦、八木久美子、細井俊克、伊藤都章、博多かおる、村尾誠一、水野善文、豊永早磨、巌潤太、岩崎華連、南唯利、松浦桜子、庄司龍一、崔未華、松崎恵一、栗田江利加、Isabel Fassbender、陳君一、松原鵬博、阪本佳郎、田中大一、梅本ひかり、岩崎 清、篠原琢、都永玖、久野量一、井村早希、劉任、唐川恵美子、有田 匡、濱田眞吾、小田世羽、宮川 朋、大津美由紀、古橋 綾、小島理峰、目黒雄平、杉本 啓、田久保宏征、島田拓実、伊藤大輔、住谷和樹、水谷 寛、成田礼佳、杉本美沙、小井塚千寿、望月亜紗子、星野 謙、川村祐加、杉浦朋美、柴田暖子、崔 泰源、瀧本優子、宮崎斉子、丹羽京子、須田裕美、ユ スミン、敦賀陽一郎、関口暁子、岡本 友、石川若枝、佐藤裕太、奥西正史、小林幸江、河内研一、加々見雄大、松本貴明、瀬名波栄志、加藤 真、片岡 新、沖野 遥、大坂 忠、小林倫子、熊田えり、内貴 香、丁 修善、土屋奈穂、大森 環、長谷川健司、森あゆみ、高城由香里、徐明煥、加藤浩志、山下芙美子、金井 花、小林(三矢)緑、牧野 波、岩瀬みゆき、曺恩美、藤澤大智、柴田あゆみ、山口真央、新谷和輝、後藤雄介、田村銀河、坂本 惠、呉 世宗、中村 藍、栗本真希、和泉真澄、牧野武彦、久保田紫帆里、しょうこうくん、尾根田紘観、箕浦信勝、川口裕司、川村 大、宇佐見まゆみ、鈴木美加、徳永理彩、伊集院郁子、藤縄康弘、西井凉子、中村 彰、中川 裕、中澤優子、井田裕子、青山 亨、鈴木啓之、並木麻衣、宮本優子、春名展生、岩崎秀子、森田佐知子、荒川奈美、藤田 進、西立野園子、香取千晴、左右田直規、辻井萌子、陳 心茹、南 潤珍、宮下優奈、宮崎真衣、吉岡祥平、長谷部美佳、佐藤千秋、遊佐香子、大津友美、黒澤直俊、椎野若菜、カルシガリラ イアン、石井雅子、甕 隆博、西永良成、馬場わかな、大森淳郎、岡部恵美子、太田悠介、南部真喜子、中井陽子、作田奈苗、家村充尋、木村美香、西脇優子、西脇ヨシノ、ダナム・ジョナサン、坂田優菜、渡辺祐子、河村和也、曺喜眞、東條雄一、横田彩子、堀谷加佳留、鈴木眞志、三井亜久里、高村忠良、坂本ほの香、齋藤 章、本間順子、潤間拓郎、中井照太郎、金井さおり、洪 希梨亜、濱口・クレナー・牧子、奈良陽二、宋 賀、大曽根 誠、古川 哲、小美濃 彰、鳥越慎太郎、赤松美和、今村幸市、白井友紀、山本直美、島田未菜、史 東陽、國井享奈、島崎友美、二木博史、中島潤也、小池まり子、服部精二、河村和也、松本千聖、篠原こず枝、内田兆史、田中 葵、櫻井 幹、陶安あんど、桑田 学、内田 歩、崔 志因、野口雅貴、黄 楚群、小島仁美、高野愛子、有馬智子、杉田 守、杉本純美、福原 亮、福井貴絵子、福井周平、金子奈美、押場靖志、匿名希望92名

【教職員(現・元含む)】97名
【学部・大学院生】159名
【卒業生】212名
【その他】25名


*コメント*(個人情報にかかわる内容等は編集しています)

・平和は対話から生まれるものであって、決して武力を保持することでは得られないと思います。(学部学生)
・安倍政権の民主主義も憲法も無視する恥知らずな戦争法案を何とか阻止しなくてはと考えておりましたところ、この度母校でもこの法案に反対する有志の声明が出たことを知り大変嬉しく存じます。特に日本が侵略し植民地としていたアジアの国々に思いを馳せたものになっていることに感銘を受けました。(卒業生)
・安全保障関連法案に反対です。声明文がすばらしいので署名させていただきます。(教職員)
・かつてのように、戦争に協力させられることが二度とないように、微力ながら私も卒業生として賛同します。(卒業生)
・思う存分、学問と青春をすることができた学舎が、次の世代にも同じ自由をもって、続いてほしいと思います。多様な人が共に生きることの課題を知り、違うことの豊かさを学んだニンゲンとして、この声明に賛同します。(卒業生)
・私も戦争はしたくないです。戦争に行きたくないです。戦争を始めたいなら「信長の野望」とか「シヴィライゼーション」とか国と国が戦うゲームでもやっていればいいと思います。軍事力を強化して経済をよくしたいのなら、景気を良くしなくてもいいです。(卒業生)
・立憲主義を守りましょう。安全保障関連法案の廃案を求めます。(卒業生)
・外語大で学んで、学生たちに外国語を教えるようになりました。私の教えることばを戦争のために使ってほしくありません。憲法の解釈改悪に反対です。(卒業生)
・国への怒り(学部学生)
・世界中の人々の笑顔と幸せな暮らしを願っています。私も、大切な人たちの笑顔を守りたいです。(卒業生)
・戦争をしないためにと、戦争の準備をしている。これは明らかに「戦争法案」だ。(教職員)
・どの教え子の国とも戦争するわけにはいきません。(教職員)
・与えられた民主主義、与えられた平和憲法を真に自分たちのものとすることができるかどうかの分かれ目に、私たちは立っていると思います。絶対に独裁政治を許してはなりません。(卒業生)
・大好きな東京外国語大学の元図書館員として、名前を連ねさせてください。(教職員)
・ようやく外語からも声明が出ました。卒業生として歓迎します。
アジアの諸言語を学んだり、アフリカの諸実情を研究したり、そんな大学ならではの「視野」と「具体性」をもって、安保法制を世界的パースペクティヴのなかで分析できる人たちが、この大学からは育ってきたはずです。国対国ではなく、個人が国境を越えてつながることこそ、安全保障の第一歩であると信じます。(卒業生)
・日本型クーデタとでもいうべきやり方で憲法・立憲主義を破壊するのはゆるせません。(卒業生)
・声明に賛成いたします。ことばと思いやりで争いが回避できるという、折れることのない理想を掲げ、逞しく生きていきたいと思います。(卒業生)
・戦争法案という呼び方には違和感を覚えつつ、憲法を軽視した現政権のあり方に反対する趣旨から賛同致します。(卒業生)
・法案そのものももちろん許すことはできないけれど、それとともに、いまこのような政治・ジャーナリズム統制・学問統制がまかり通ろうとしていることそのものがほんとうに恐ろしいことです。小さな声を結集させていくことが必要です。(教職員)
・イスラム国に邦人が殺害された件がうやむやにされたことから、今の日本政府にとって「邦人救出」が最優先事項ではない、と感じました。非常に残念でした。(学部学生)
・外語大の設立の背景経緯に照らしても、この声明は極めて重要な意味を持つと信じます。(卒業生)
・明らかに平和を乱す方向に行かないでほしい。(学部学生)
・絶対に学生を戦場に送りたくありません。学徒出陣の悲劇を我々は想像しなくてはなりません。当時の記録フィルムや回想記をしっかりと読むことで、それが可能なはずです。(教職員)
・日本国憲法に定められる「平和主義」と基本的人権保障の趣旨に反する一連の安保関連法案、ならびにその強引かつ不正な審議経過に対する抗議の意を、この場をお借りして識します。外語大関係者ではありませんが、スタッフと学生のご尽力により開催されている多くの公開の学会・研究会等から、さまざまな恩恵をこうむった者です。(フリー編集者)
・諸外国と文化の交流を通して平和的な関係を築き、維持、発展させることこそ世界の平和に役立つと思います。外国語を学ぶために創立された外語大の精神から言っても、この法案には絶対反対すべきだと考えます。(卒業生)
・Japan is better left a peaceful country and a model for nonmilitary community. There is no part of the world where war mongering has shown a peaceful ending. With military, there are always victims and mainly the innocent citizenry. (大学院生)
・複数の地域という具体的なものがもつ重みにこだわり、そのあいだだにあって時に言葉を介して理解し合うことができることがもたらす僥倖こそが、私が母校で学んだことでした。言葉がないがしろにされ、言葉が指すものとの隔たりがますます広がりつつある今日にあって、手触りのあることを大事にし、そこから考えをつむぐことを教えてくれた母校からの呼びかけに、心から賛同します。(卒業生)
・「軍事」を前提に進めた結果、多くの体や生活や将来が傷ついている現状にこれまで以上に目を向けて、それにどうやって関わっていけばよいかということに知恵とエネルギーを注げる日本社会でありたいと強く願います。(大学院生)
・簡潔ながらニンゲン味ある声明に心から賛同します。
「法の支配」を叫びながら、かたや憲法違反の法律を強硬採決しようとする安倍政権の存続を許すことはできません。
軍事力強化は抑止力になりません。外交とさまざまなレベルでの対話こそが重要です。中国、朝鮮そしてアジアと世界に再び喧嘩を仕掛けることはありえないことです。外大OBのひとりとして痛切にそう思います。(卒業生)
・憲法を蔑ろにする法案には絶対反対です。(卒業生)
・日本が、自由にものが言える社会であってほしいと強く願います。(学部学生)
・私たちの祖父、祖母の世代の方々の声にもう一度耳を傾けよう:「戦争は絶対にしてはいけない」。戦うための準備はいらない。世界も日本に望んでない。(卒業生)
・いかに戦争をせず、無垢な子どもたちをあやめることなく、いかによりよく生きていくかを考えたい。戦後70年は私たちにそれが許された時間だったはず。先人の後悔を無駄にせず、次の世代に繋ぎたいです。(卒業生)
・人間同士の交流こそが、真の平和につながることを大学で学びました。声明に賛同します。武力による抑止力が生み出す平和は、長くは続かないと言うことを歴史から学ぶべきです。(卒業生)
・日本国の将来を、合理的に考えた結果として、安全保障関連法案に反対致します。(学部学生)
・美辞麗句で重要法案を短期間で決めようとするのは別の意図があると言わざるを得ない。もっともっと多くの時間をかけ、国民の意見を幅広く聞き、それらを多くの角度から検討しあってベストの法案に導くべき。常に外交が優先されるべき。(卒業生)
・一連の反対運動を通じてここに政権が倒されると共に,新たな〈生〉の地平が開かれることを願います。戦争を想定する国家という枠組みを解体し,権力による〈国民化〉・〈規律化〉を脱し全ての人が混ざり合う「ニンゲンの海」を渇望します。そして,それを構想・創出するための自由な学問の場を。(学部学生)
・国防は必要だ。領土を守ることも必要だ。ただ、先制攻撃はその手段として正当だとは思わない。イラク・アフガン戦争というアメリカの愚行を、真珠湾攻撃という自国の愚行から何を学んだのか?憲法を無視することの意味がわかっているのか?移りゆく国際情勢の中、変わらないといけないことがあるのも確かだが、変えてはならないこともある。弾圧されても、命を狙われても構わない。日本人として、この法案に反対します。(教職員)
・歴史は繰り返す、と言いますが、繰り返してはならない歴史があります。
日本人は戦争の苦しさを知っています。学んでいます。それは何のためだったのか、もう一度よく考えるべきです。
日本人としてこの法案に反対します。(卒業生)
・非力ですが、賛同いたします。(卒業生)
・外語大は外国の文化に興味を持ち、国籍関係なくすべての人を尊重することを知る人が集まる場所だと思います。
昨今のナショナリズムの高まりに負けることなく、様々な国との連帯を求めることにリーダーシップを発揮していくことを期待します。(卒業生)
・絶対反対。70年前に血と涙を引き換えにして手に入れた平和をぶち壊すようなことは絶対に許せない。(大学院生)
・戦後70年の今年、戦争の記憶の風化が危ぶまれても、過去の歴史から学び、二度と過ちを繰り返さず、より良い未来をつくっていきたい。よって、安全保障関連法案に反対します。(大学院生)
・絶対に戦争をしてはいけないかと言えば、価値判断の問題であり意見が分かれることもあろうが、愚かな軍人にのせられて無謀な戦争に突進する国が惨めな敗戦を喫するのは、歴史が証明する疑いのない事実である。第一次と第二次世界戦争のドイツ、日中戦争と太平洋戦争の日本、そして戦後地域的戦争をまき散らしたアメリカ、何れも世界最高水準の軍事力を誇りながら、それを輝かしい勝利と結びつけることができず、結局は自国民や他国民に多大な苦痛を強いることだけに終わってしまった。だから、軍隊を持つことは、何よりもその軍隊を法的・政治的にコントロールする責任を意味する。
 あいにく、戦後の日本は、アメリカの圧力により、憲法を無視する形で再武装の道を歩んでしまった。戦車・戦闘機・戦艦を保有することが、「戦力を保有しない」という明文規定に抵触しないという政府や最高裁などの詭弁が通るなら、もはや軍隊を法的に制御するメカニズムが存在しないに等しい。安倍内閣が「憲法解釈の変更」によってやすやすと集団的自衛権の道に進めたのも、法的制御の欠如を証明するものである。
 さらに困ったことに、憲法を無視することは、安保関連に限ったことではない。上は報道などの自由への侵害、下は、結社の自由に反して運営される学校のPTAや各地の町内会等に至るまで、この国では、政府や官僚の手で意図的に憲法に対する破壊活動が展開される。つまり、安保闘争以来、政・官・財の三者は手を結んで日本国憲法を崩そうとしている。その有様は、ワイマール時代のドイツを彷彿とさせる。
 憲法を覆した暁に何が待つかは、ナチ・ドイツを持ち出すまでもなく、火を見るよりも明らかである。そこで、何よりも法治の回復が急務となるが、それは、主権者である国民の政府に対する要求であると同時に、我々が日々実践していかなければならない身近な課題でもある。例えば、今年の3月31日までは、この大学の教員も、教授会の決定を通じて大学の運営に関わる機会を法的に与えられていたが、どれだけの教員は、面倒くさがらずに民主的な決定プロセスに積極的に関与したのだろうか。部局や大学の利益等のために、法治や民主を犠牲にしては、憲法を無視する政府に対してもものが言えなくなる次第ではないだろうか。だから、今回の戦争法案に反対の声を挙げながら、身の回りから法治と民主の文化を実践して作り上げなければならないと思う。(教職員)
・報道を見ながら、このままではいけない、少なくとも声を上げなくてはと強く感じ、賛同させて頂きます。(卒業生)
・東京外国語大学が、他者の悲しみや怒りへの感性を養い、ことばによって問題を解決していく知性を培う場所であり続けますように、と祈りをこめて、賛同いたします。(卒業生)
・この法案で人の不幸や死から利益を得ることを容易くすることに反対。手続きを踏まないやり方にも反対。(卒業生)
・なぜ一国の行方を決める大事な場面で、議論もなされず、強行可決なんていう手段を取ることができるのか、私達はそれを止める力がないのか。そんなことないはずと信じます。(卒業生)
・東京外大は憧れの学校です。十八の時にこっそり授業にもぐりこんだことがあります。違う道にいきましたが、今ロシア語を学んでいます。声明文に心をうたれました。言葉と知性を養う外大でこれからもあってください。そして私たちの羅針盤であってください。
・今、なにもしなければ、次々と平和が奪われてしまう。戦争が起きていないことが平和ではない。意思をもって行動し、選びとらなければ平和は実現しない。本学で学んだことを痛感しています。
 平和を選びとらなかった国民と国家がその後どうなったか…。日本人全員が知っているはずです。
 日本をどんな社会にしていきたいのか。世界をどんな形に導きたいのか。コスモポリタンとしての視点を持ち、行動していきたいです。すべての日本人がそうあってほしいと願います。(卒業生)
・例えば同盟を口実にずるずると諸国が介入して第一次世界対戦が始まったこと、例えば抑止力と称された核兵器が増え続けた時代が決して『平和』ではなかったこと。歴史から学べることが沢山あるはずなのではないかと疑問を持たずにいられません。(学部学生)
・この法案の成立過程が異常すぎる。憲法を踏み越え、法制局でもきちんと審査せず、国会答弁もいい加減、どさくさの強行採決。
国民をなめているかのような強弁詭弁の数々。政府与党と違う意見は無視どころか圧力をかける。こんないい加減な政府に国民の命を真剣に守ろうという気があると思えません。
今後とも、おかしいことにはおかしいと、声を上げていってください。(卒業生友人)
・「日本人に軍隊」という組み合わせが、どれだけの外国人に迷惑をかけてきたのか、歴史が証明しています。「平和憲法」はアジア・太平洋戦争の敗北によってようやくそのことを自覚した我々日本人が自分自身に課した足枷であるべきです。そうした認識と前提にまったく依らない「安全保障法制」には反対します。
・安倍政権の暴走をなんとか食い止めましょう。(卒業生)
・I am proud of my Japanese teachers, friends and all Japanese people who think critically and resist the war calls. It can take Japan into another catastrophe. I hope that Japanese people will not succumb to so-called Japanese patriots and their dangerous plans. (卒業生)
・遅くなりましたが、賛同します。立憲主義が脅かされるこの危機的な状況で、まさにことばが孕む歴史的重みと、それを用いる個人や組織の意識の持ちようが試されているのだと感じます。(大学院生)

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