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算数で考える環境問題_News_SEP2020
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ブルーエッグスは環境教育のNPO(特定非営利法人)です。

ニュースレター 2020年9月号

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「算数で考えるかんきょう問題」の2020年版

が発行されました。最新のデータを取り込み、パワーアップしました!

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日本全体の食料自給率は38%(カロリーベース)(農林水産省)と、他の主要国と比べて低い水準です(カナダ255%、アメリカ131%、ドイツ95%(農林水産省)。自給率が低い理由としては、 自給率の高いお米の消費が低下していることと、 飼料や原料を海外に依存している畜産物や油脂類の消費量が増加していることがあげられます。

そんな中、北海道は食料自給率が国内で一番高く、道内で消費する約2倍の食料が、北海道内で生産されています(農林水産省)。

だいこんの生産量、北海道がトップ

北海道は食料自給率がトップということもあり、色々な農産物の生産が国内トップ。小麦、そば、大豆、小豆、ばれいしょ、大根、人参、やまのいも、玉ねぎ、ブロッコリー、てんさいなどが北海道で一番つくられています(産出額ベース)。お米の生産も新潟についで2位です。(農林水産省

マグロの漁獲量は静岡がトップ

北海道は漁獲量も日本一で、日本で採れる魚の3割弱は北海道で獲れています。しかし、マグロは熱帯・温帯に生息しているので、北海道ではあまり獲れません。マグロは国内では静岡県で一番獲れ、年間27,700トンの漁獲量。それに対して北海道は 200トンでした(農林水産省)。

森林の面積は北海道がトップ

広大な面積をもつ北海道は日本最大面積の森林があり、その面積は550万ヘクタール、実に東京都25個分!国内の森林の5分の1は北海道にあります。人工林率も国内で5番目に低く、道内の森林の約4分の3は原生林として残っています(農林水産省)。

コーヒーの消費量は京都市と富山市がトップ

10月1日はコーヒーの日!国際協定によってコーヒー業界は、10月1日に新年度がスタートするそうです。

総務省によると、コーヒーは、京都市(粒・か粒・粉末・固体状態のコーヒー)と富山市(液体のコーヒー飲料)で一番多く消費されています(世帯あたり)。札幌市は7位(か粒・粉末・固体コーヒー)と28位(液体コーヒー飲料)でした(総務省統計局)。

太陽光発電発電量トップは茨城県

北海道は積極的に再生可能エネルギーを利用しており、その供給量は茨城県、愛知県についで3位に位置しています。特に風力発電と、地熱とバイオマスの熱利用が多く、それぞれの供給量は国内2位になっています。太陽光発電においては17位です。(千葉大学

湖の透明度、トップは北海道の摩周湖

北海道の東部に位置する摩周湖は、日本でもっとも透明度が高く、世界でもバイカル湖についで2番目の透明度を誇っています。1930年にはバイカル湖の透明度40.5メートルをしのいで、41.6メートルを記録しましたが、現在では21.2メートルほど(北海道新聞)に下がっているそうです。

摩周湖は、約7000年前の巨大噴火によって生成された窪地に、水がたまってできたカルデラ湖であり、湖からつながる河川が全くなく、湖全体が深い崖で閉鎖されています。雨水がメインの水源になっているために人為的汚染が受けにくく、透明度の高い水質を保てているそうです。

そのため摩周湖は、国連やWHOなどによって、汚染の極めて少ない状態を観測する場所としてモニタリングされています。日本でモニタリングの対象となっている湖沼は、摩周湖だけだそうです(国立環境研究所)。

[ANSWER]

だいこんの生産量 森林面積 湖の透明度

[練習問題1] 食料のどれくらいを国内で生産してるの?クリックすると教材にアクセスします)

[練習問題2] 北海道とおきなわ 天然林の割合が大きいのはどっち?クリックすると教材にアクセスします)

練習問題1

練習問題2

10月のお月見といえば十三夜。十五夜より馴染みが少ない人が大多数かと思われますが、十三夜は十五夜についで、美しい月が見られるとしてお月見を楽しむ日となっています。

十五夜は満月、十三夜はどんな月を楽しむの?

十五夜は新月から数えて15日目の満月(月齢14)、十三夜は新月から数えて13日目の、満月には少しかける月(月齢12)を見てお祝いします。十三夜は、十五夜についで美しい月とされ、十五夜の約1ヶ月後にくるために「後の月」とも呼ばれているそうです。満月になるちょっと前の月に美を見出していることに、不完全さに美意識をもつ日本人独特の風習とも言われています。

十三夜

お月見はどこからきた風習?

十五夜は、今から3000年ほど前の中国の商の時代(紀元前1600〜1046年)の「中秋節」が起源と言われ、日本には月の美しさを楽しむ宮中行事として、平安時代に伝わったそうです。江戸時代には庶民にも広がり、秋の終わりの農作業が一段落する時期と重なることから、月を見上げて五穀豊穣を祝う、収穫祭的な風習へと変化していったそうです。

十三夜は、中国由来の十五夜と違い、純日本生まれ。始まりは諸説あり、後醍醐天皇が十三夜に当たる日に、月見の宴を催したのが始まりという説もあり、実に1000年もの歴史があります。十三夜も十五夜同様、庶民への広がりとともに、無事の収穫を感謝する風習になっていきます。

そのため、お月見のときには、収穫に感謝するために、秋に収穫を迎える栗、芋、柿、豆などの、旬の野菜を供えるようになったそうです。ススキを飾るのは、ススキの茎の空洞部分に神様が宿るといわれるため、悪霊や災いから収穫物を守ってもらうようにとの祈りを込めて、とのことです。

月見団子は、お米の収穫を祝うためにお供えします。小さくつくったお団子は、仏壇に供えるお団子を思わせることから嫌われ、本来は大きめにつくるそうです。江戸時代の記述によると、昔の月見団子は一つがなんと10センチもあったとか。へぇぇぇ〜おっきぃ!

十五夜でお月見したら十三夜もしなくちゃ

現在では十五夜だけが風習として残っていますが、本来は十五夜と十三夜をセットでお祝いすることで「両見月」とされ、お月見を完遂したことになるそうです。

片方しか見ないお月見は「片見月」と言われ、お月見としては不完全で縁起が悪く、災いが来ると忌まれています。

今年の十五夜は10月1日(コーヒーの日でもあります)、十三夜は10月29日になっています。

みたらし団子が食べたくてしょうがない今日この頃。いい機会なのでお団子つくってお腹を喜ばせつつ、コーヒー片手に、うさぎ探しにお月様を見上げてみよっかしら〜。お月見、なんか風情があって素敵ぃ。でも十五夜お月様拝んじゃったら、十三夜お月様も必ず見なくちゃ不吉なことが起きるかもって!?? えぇぇぇぇ なんでぇ〜? 十五夜お月見した暁には、携帯に「十三夜お月見」と、アラームかけなきゃ・・・っていきなり風情も何もなくなりますね(苦笑)

[ANSWER]  


 

                                                  

                        

                                

                                        

                                                

『算数で考えるかんきょう問題』は、「環境問題にまつわる生の最新データ・情報を使って考える力を育てる」、という新しいアプローチによって、算数科と社会科の教科の横断を試み、こどもたちの1)考える力の礎となる算数の力を磨き、2)環境・社会の現状を読み解く力を育て、3)実践的に「考える力」の育成を促すことを目的としています。

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