北杜市内農業者意向調査報告書

Ⅰ 回答状況

 

回答のあった方々を町別にみると、明野18名、須玉26名、高根48名、長坂41名、大泉7名、白州21名、武川11名、小淵沢4名の合計176名でした。また、男女別にみますと、男性164名、女性12名でした。

第1表 町別・男女別回答者数(名)

区分

明野

須玉

高根

長坂

大泉

白州

武川

小淵沢

男性

16

21

48

38

21

10

164

女性

12

18

26

48

41

21

11

176

 さらに176名の方々を年代別みますと、20代3名、30代8名、40代16名、50代48名、60代56名、70代41名、80代4名でした。

第2表 町別・年代別回答者数(名)

区分

明野

須玉

高根

長坂

大泉

白州

武川

小淵沢

20代

30代

40代

16

50代

14

48

60代

14

11

13

56

70代

20

41

80代

18

26

48

41

21

11

176

 Ⅱ 農畜産物の生産・販売状況

 回答者の方々が生産されている農畜産物は、水稲57戸、トマトや白菜、スイートコーンなどの露地野菜41戸、サクランボやリンゴ、ブルーベリーなどの果樹が14戸と上位を占め、水稲を中心とした複合経営が広くなされています。

     第3表 生産状況(販売額上位3品目の件数)

品   目

回答数

水稲

57

露地野菜

41

果樹

14

花き

施設野菜

酪農

肥育牛

その他

128

 農産物の販売方法についてお伺いしたところ、現状は「農協を通じて市場に出荷」が圧倒的に多く、次いで「農協の直売所に直接販売」でした。今後の販売方法をどうするかお伺いしたところ、「農協を通じて市場に出荷」が主ですが、若い年代で「宅配」や「インターネット等の通信販売」を希望する生産者が増加し、新たな販路の開拓志向がうかがえます。

     

第4表 農産物の販売方法の現状と今後の方向(件)

販売方法

現状

今後

農協を通じて市場に出荷

41

30

農協の直売所に直接販売

16

14

宅配

11

16

契約販売

11

11

生協に直接販売

10

学校給食に供給

スーパーに直接販売

観光農園や集荷業者に直接販売

農協を通さず市場に出荷

自分の観光農園や直売所で販売

インターネット等の通信販売

スーパーでのインショップ販売

その他

126

135

   

 また、直売所についてお伺いしたところ、「個人で開設している」が2名、「共同で開設している」が3名と少なかったですが、「今後は開設したい」という方は13名と直接販売を希望する方々が多くいる結果となりました。

          第5表 直売所の開設について(名)

区分

回答数

個人で開設

共同で開設

閉鎖した

今後開設したい

13

開設したくない

61

Ⅲ 農業経営について

 

農業を行う上で困っていることをお伺いしたところ、「農産物価格が安い」が最も多く、次いで「後継者や担い手がいない」、「ほ場が分散している」、「鳥獣による被害が多い」の順でした。

    第6表 農業経営を行っていく上で困っている事項(件)

内容

回答数

農産物価格が安い

48

後継者や担い手がいない

38

ほ場が分散している

36

鳥獣による被害が多い

30

良い販売先がない

15

規模拡大したいが資金がない

15

人手が足りず耕作できない土地がある

農地を貸したいが借手がいない

空き缶やゴミなどの不法投棄が多い

農地を借りたいが貸手がいない

農道が狭い

ほ場整備をしたいが話が進まない

宅地化が進み農薬散布に気を遣う

作物が混在し農薬散布に気を遣う

その他

 後継者の状況は、「わからない」や「継がせるつもりはない」、「子供がいない」が半数以上を占め、厳しい現状にあります。

          第7表 後継者の農業従事状況(名)

内   容

回答数

わからない

26

継がせるつもりはない

20

いずれ継いでくれる

15

子供がいない

12

子供が小さいのでわからない

すでに従事している

86

         

 今後の農業の担い手や労働力についてお伺いしたところ、「自分達で頑張る」や「労働力に見合った生産方法を考える」、「機械化による省力化を図る」が多く、工夫や省力化により農業を継続しようという意思が感じられます。

      第8表 今後の農業の担い手や労働力について(件)

内     容

回答数

自分達で頑張る

50

労働力に見合った生産方法を考える

40

機械化による省力化を図る

22

パートやヘルパーを雇う

後継者が中心となる

会社組織として人材を雇用する

非農家やボランティアの協力を得たい

135

 今後の農業についてどう考えるか伺ったところ、「自分の代は継続したい」と「当面は継続したいがわからない」、「継続はむずかしい」が63名と多く、後継者不足を物語っています。

         第9表 今後の農業についてどう考えるか(名)

内    容

回答数

自分の代は継続したい

27

当面は継続したいがわからない

25

将来も継続したい

24

継続はむずかしい

11

87

       

 今後の農業経営の方向についてお伺いしたところ、「有機栽培に取り組む」と「減農薬栽培に取り組む」、「省力型の農業に取り組む」が上位を占め、安全かつ低コストな農産物の生産志向が読みよれます。また、「農地を拡大する」と「農地を縮小する」が同数で、意欲的な農業者がいる一方、高齢化と後継者不足で農業生産を縮小せざるを得ない農業者がいることは残念です。

       第10表 今後の農業経営の方向について(件)

内       容

回答数

有機栽培に取り組む

29

減農薬栽培に取り組む

26

省力型の農業に取り組む

21

農地を拡大する

16

農地を縮小する

16

少量多品目の農業を進める

14

農作業の委託や市民の支援を募る

12

品目を絞って効率の良い生産を進める

11

新技術の導入によって収益を向上させる

11

施設利用による高収益を目指す

10

市民農園や体験農園などの市民的利用を図る

商品開発や農産物加工によって特産品を作る

       

     

 農業経営で現在実践していることと今後実践したいことについてお伺いしたところ、「1年間の経営目標をたてる」と「労働時間を定める」、「パソコンを活用する」の3点については、現在、今後とも変わらず上位をしめましたが、「休日を定める」を今後実践したいという農業者が増加しています。

第11表 農業経営で実践している事項(件)

内       容

現在

今後

1年間の経営目標をたてる

27

28

労働時間を定める

19

21

パソコンを活用する

17

21

休日を定める

19

給与を定める

後継者等と作業を分担する

後継者等に部門の責任を持たせる

   

   

 

          第12表 農業所得について(名)

区   分

現状

目標

100万円未満

51

21

100~300万円

26

29

300~500万円

17

500~1000万円

1000万円以上

         

Ⅳ 観光と農業について

 観光と農業の結びつきを希望する農業者のうち、最も多かった回答は「摘み取り園を開設したい」でした。

 第13表 観光との結びつきについて望むこと(件)

内          容

回答数

ホテル等の宿泊施設と連携し、摘み取り園を開設したい

11

ホテル等の宿泊施設と連携し、滞在型の体験農園を開設したい

ホテル等の宿泊施設と連携し、児童・学生限定の体験農園を開設したい

ホテル等の宿泊施設と連携し、農畜産物の加工体験施設を開設したい

農家民宿を経営したい

ホテル等の宿泊施設と連携し野生鹿やイノシシを飼育し食材として提供したい

   

Ⅴ 県や北杜市に望むこと

 今後、県や市の農業振興策として実施してほしい項目は、「鳥獣害対策」、「耕作放棄地の整備」、「栽培技術指導」、「有機農業・減農薬栽培」の4つが上位を占めました。

           第14表 県や市に望むこと

要  望  内  容

回答数

鳥獣害対策

37

耕作放棄地の整備

27

栽培技術指導

26

有機農業・減農薬栽培

20

農業経営指導

17

農業機械やハウス等の施設のリース

17

農道・用排水路の整備

16

土づくり

16

ほ場整備の推進

13

北杜市農業のPR・イベント

12

直売所の整備

10

共同利用施設・機械等の整備

農作業受託組織の育成

農薬の飛散防止

優良品種の開発と早期普及

畑地灌漑の整備

観光農業施設の整備

ブランドの確立による有利販売

空き缶、ゴミ投棄の防止対策

Ⅵ 農協に望むこと

 今後、農協の農業振興策として実施してほしい項目は、「栽培技術指導」、「農業経営指導」、「鳥獣害対策」、「有機農業・減農薬栽培」の4つが上位を占めました。

           第15表 農協に望むこと

要  望  内  容

回答数

栽培技術指導

24

農業経営指導

16

鳥獣害対策

16

有機農業・減農薬栽培

15

耕作放棄地の整備

12

農業機械やハウス等の施設のリース

10

土づくり

10

直売所の整備

農業後継者の組織づくり

優良品種の開発と早期普及

ブランドの確立による有利販売

農道・用排水路の整備

農繁期のアルバイトやパートの斡旋

北杜市農業のPR・イベント

新規就農者の確保・育成

農作業受託組織の育成

学校給食への供給

観光農業施設の整備

共同利用施設・機械等の整備