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データ工学講義ノート: 実体関連モデル
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データ工学講義ノート

国島丈生(t.kunishi@gmail.com)

実体関連モデル(ERモデル)

entity relationship model

データベースで管理対象となるデータがどのようなものかを図で記述する手法の一つである。同種のものにUMLなどがある。

実体

データのうち、具体的な物を総称して実体(entity)と呼ぶ。ERモデルでは長方形で表現される。

例:大学の科目履修に関するデータベースでは、個々の学生、科目、科目の中で課される実習課題などが実体とみなせる。

関連

二つ以上の実体の間の相互関係を総称して関連(relationship)と呼ぶ。ERモデルでは菱形で表現される。

例:大学の科目履修に関するデータベースでは、学生と科目との間に「履修」(どの学生がどの科目を履修しているか、に関する情報)という関連が、また科目と実習課題の間には「実習」(どの実習課題がどの科目中で課されたか)という関連が、それぞれ成り立つと考えられる。

属性

実体や関連の持つ性質を属性(attribute)と呼ぶ。ERモデルでは楕円で表現される。

例:実体「学生」は属性として学籍番号、氏名、学科、住所などを持つと考えられる。また関連「履修」は属性「成績」を持つと考えられる。

関連における対応の種類

関連には、実体Aと実体Bがどのように対応付けられるかによっていくつかの種類がある。

実体関連図の例

実体関連モデルと関係のマッピング