検体受入れガイドライン

1.検体について

1)受入れ可能な試料 一般食品、土壌、木材チップ、草木灰

 

2)受入れ不能な試料 尿、排泄物、凍結した物、毒性の強い廃棄物

冷凍食品(アイスクリームの様な氷菓)または高温な状態の食品(解凍し常温に戻したものは除きます)

母乳、尿については分析機関によるゲルマニウム半導体検出器の検査をお勧めします

検体は事前にスクリーニングを行い極めて高濃度だと推定される場合は測定をお断りする場合があります。(その場合は費用は派生しません)

3)持ち込みにあたって

検体は清浄なポリエチレン袋、液体はペットボトルに密封してご持参下さい。

測定室には前処理設備がありませんので事前に前処理したものをご持参ください。

試料は依頼される方の持ち込み、引取りを原則とします。

※事情によりどうしても測定室を訪問できない方はご相談ください。

4)検査に必用な量

 

・一般食品(100Bq/kg )は品目に関わらず1リットル以上

 小麦粉など密度の低い粉体は1.5L用意していただくと精度が高くなります。

・牛乳(乳製品)(50Bq/kg) 1リットル以上

 開封せず持参ください。

水、飲料(10Bq/kg) 1リットル以上

 1.5Lだと精度が高くなります。

()内は4月1日から適用される食品放射能基準値

・土壌 0.5~1リットル必要

 精度は下がりますが350mlでも測定可能です。


2.前処理(採取)の具体例

1)一般食品

使用するまな板、庖丁などは事前によく洗ってください。

野菜流水で根についた泥などはよく落とし、水気を切ってはみじん切り、肉、魚等もペーパータオルで水気を拭きとってから細かく切り、計量カップに清浄なポリエチレン袋をかぶせたものに隙間が無いように詰め1Lに達したら輪ゴムで口を縛ります。(計量カップがなければはよく洗った牛乳の紙パックなどで代用できます)

計量カップ(1L)         サツマイモの前処理

野菜をどの程洗うか、果物や根菜類の皮をむくかどうか、魚の小骨も含めるかなどは依頼者の実際の調理方法(食生活)を考慮して自主的に判断して下さい。

千切りにしたキャベツ       1Lで約500g

放射能測定に鮮度は関係ないので保冷せず常温でご持参ください

葉物類は1Lで500g、根菜類は600~700g程度です。

魚の骨や肉の脂身にはセシウムが蓄積しない事が知られています。

フードプロセッサやミキサーで処理する必要はありません。フードプロセッサで砕いたものは、時間を置くと水が分離して測定精度が悪くなります。(量もキャベツや人参の例だと同じ1Lでも約1.3倍~1.6倍素材が必要です。)

米、玄米は前処理不要です。そのままご持参下さい。

菓子、乾物などは細かく砕いて袋と一緒にご持参下さい。

小麦粉など均一な加工品は開封せずそのまま持参ください


2)牛乳(乳製品)

牛乳、プリン、ヨーグルトなどの乳製品は未開封のまま保冷せず室温状態でお持ちください。粉ミルクは密度が低いので出来れば1.5リットル以上を未開封のまま持参下さい。

牛乳はその場で開封し容器に入れ測定できます。

3)水、飲料

 要求精度から出来れば1.5リットル以上を清浄なペットボトルに密封して冷蔵せず室温で 持参下さい。

 水を蒸発させ(2L-> 1L)濃縮することで感度(精度)を高めることが可能です。

 ご依頼の際にご相談下さい。

測定下限値についてはEMFジャパンのHPの公称値は下表のとおりですがしらベルでは測定室内で実際に測定したバックグラウンドを基にに検体ごとの測定下限値をレポートに記載します。

※1測定下限値」は2012年4月1日施行の「食品中の放射性セシウムスクリーニング法」で規定された「測定下限値」算出方法により、本機のバックグラウンドのネットレート(cps)や換算係数(Bq/kg/cps)の実測値から計算(3σ)によって求めた値です。

上記の値は密度が1.00g/cm3の試料を測定した場合の値で、密度がそれより低い場合は密度に反比例して増加します。検出限界値と測定下限値は代表値です。室温変動・γ線バックグラウンドレベル・γ線バックグラウンドレベルの変動が大きい場合、上記より性能が悪化する場合があります。

Cs合計の値はCs-137とCs-134の値をそれぞれ2乗して加算しその平方根を求めたもので、単純にCs-137とCs-134を加算した値ではありません。当社で純水を20回繰り返し実測した結果から求めた標準偏差の3倍(3σ)は上記より小さな値を示しています


4)土壌 

注意!:ご自宅以外の土壌の採取は必ず土地の所有者、管理者の許可を得て下さい。

降雨直後の土壌はラドン由来の自然核種を多く含む場合があります。採取時期をずらすか乾燥させてから持参してください。

同様に化成肥料を施した花壇畑地なども肥料由来の自然核種によって精度が低下する場合があります。

土は表土5センチくらいを剥ぎ取るようにして数カ所から採取して下さい。

上図はホームセンターにある球根移植器を使った例ですが特別に道具を用意する必要はありません。右上図は宅配の寿司おけ(プラスチック製)に広げた例です。

計量するには紙パックや空き缶などが利用できますが、下の写真の市販の200本入り綿棒のケースはEMF211で使用できる350mlポリ容器と同一のものです。(直径8cm、高さ約8cm)土壌測定を予定されている方に測定室で事前にお渡しすることもできます。

採取した土は新聞紙やビニール袋に広げ、小石、ゴミ、草根などを除去し大きな固まりはつぶしてよく混ぜて下さい。  

上記のポリ容器の場合はすり切りで蓋をしてテープで密封します。

ビニール袋の場合は空気抜きをして口を輪ゴムで縛り密封します。

   

未乾燥(生土)でも測定可能ですが数値は低めになり、乾燥させると高めになります。(測定値は密度/重量比によるため)

測定室では含水率の測定は行なっておりません。

必ず手袋、マスクをして作業して下さい。

測定した土壌は必ず持ち帰り元の場所に戻すようお願いします