**ドーパミン(Dopamine)とは、一言で言えば「やる気と快楽のスイッチ」**となる脳内の神経伝達物質です。
何かを達成したときの「やった!」という喜びや、目標に向かって「頑張ろう!」という意欲を生み出す中心的な役割を担っており、**「幸せホルモン」**の一つとしても知られています。
以下に、その役割や仕組み、心身への影響を分かりやすく解説します。
ドーパミンは単に「気持ちいい」と感じさせるだけでなく、生きるための活力や体の動きにも深く関わっています。
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ドーパミンは「多ければ多いほど良い」というわけではなく、バランスが非常に重要です。
状態 | 影響・症状 | 関連する疾患・状態 |
不足すると... | ・やる気が起きない(無気力) ・集中力の低下 ・運動機能の低下(手足の震え、動作が遅くなる) | ・パーキンソン病(運動機能の障害) ・うつ病 ・ADHD(注意欠如・多動症) |
過剰すぎると... | ・幻覚や妄想が見える ・感情のコントロールが効かなくなる ・衝動的になる | ・統合失調症 ・過食 ・依存症(ギャンブル、アルコール等) |
ドーパミンは分泌のされ方によって、人生の質を上げもし、下げもします。
努力や行動の結果として得られるドーパミンです。
努力なしに強い快楽だけを短時間で得ようとすると、脳が「もっと強い刺激」を求めるようになり、依存(中毒)につながりやすくなります。
ドーパミンは、**「目標に向かってアクセルを踏むためのガソリン」**のようなものです。
うまく活用すれば、仕事や勉強の成果を高め、人生を充実させる強力な味方になりますが、手軽な快楽に頼りすぎるとガス欠(無気力)や暴走(依存)を招くことがあります。
**「小さな達成感を積み重ねる」**ことが、最も健全にドーパミンを味方につけるコツです。