1.2 本書における記法
本書での表記法を以下に説明する.テキストによる表示,入力は,以下のように表す.
- 実際の利用例は ABCabc012 のようなタイプライタ書体の文字で示す.
- [return] はリターンキー(エンターキー)を表す.また,通常の文字キーでないキーは,たとえば [control] のように書いて示す.
- [control] + [u] は [control] キーを押しながら同時に [u] キーを押すことを表す.一方, [esc] [x] と書いた場合には, [esc] キーと [x] キーの 2 つのキーを順番に押すことを示す.
ウィンドウシステムにおけるマウスを用いた操作を記述する場合には,以下のように表記する.
- マウスを上下左右に移動させると,それに合わせて画面上を移動する矢印状(あるいは大文字の「I」の字状,×印状などいろいろな形状になる)のものをマウスカーソルと呼ぶ.
- マウスのボタンを押して離すことを「クリックする」と言う.多くの操作は,マウスカーソルをある操作を表す絵(アイコン)の上に移動させて,クリックすることで実現される.
- 2回続けてクリックすることをダブルクリックと言う.
- マウスにはボタンが3つあり,どのボタンを押すかによって押した意味が異なる.左のボタンを使う時は左クリック,右ボタンを使う時は右クリック,中ボタンを使う時は中クリックと表記する.(前後の文脈にもよるが)単に「クリック」あるいは「クリックする」と表記した場合,左ボタンをクリックすることを示す場合が多い.
- マウスボタンを押したままの状態でマウスを移動し,後にボタンを離すことを「ドラッグする」という.上記と同様,左ボタンでドラッグすることを「左ドラッグ」といい,「左ドラッグする」などのように使う.(右,中ボタンも同様)
- メニューから順に選択していく表現としては,例えば,"ブラウザのメニュー「ファイル」から「プリント」を選択する"という操作を," ファイル → プリント "と表記する.
- マウスの中ボタン(ホイール)を上下に回転させる,もしくは左右に傾ける操作を「スクロール」と呼ぶ.画面やウィンドウ内に表示が収まりきらない場合,アプリケーションによってはスクロール操作で表示領域を移動できる.なお,ECCSのMac環境とWindows環境では上下のスクロール操作が逆になっているが,これはそれぞれのOSの標準環境設定をそのまま適用しているためである.