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別ゲー紹介・感想
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これまで配信でやったゲームの感想・評価 (順番は配信した順でPvPやマルチゲーは対象外)

Don’t Starve   

  日本語対応: × (一応PS4版には公式訳が存在するが評判はよくない)

 プレイ時間: 250時間~

 危険生物や超常現象がひしめく過酷な無人島で、自給自足のサバイバルを行い島からの脱出を目指す2.5Dゲー。一度死んだらすべて失ってまた最初からというシステムやプレイするたびにランダム生成されるマップ、限られたリソースで敵や障害物のルーチンに対処して行く辺りは、無人島という一つのダンジョンの中をリアルタイムで進行するローグライクゲームといった感じ。

 クラフトできるアイテムも豊富で、マップ内に存在するオブジェクトや生物も季節や時間帯、主人公の健康状態などで行動パターンが変わったりと細かく、1プレイごとに違った体験をできるためまさに10000回でも遊べるゲームと言える。裏ダンジョンや隠しキャラなどのやりこみ要素もあり、さらにDLCや有志MODでキャラ追加とかもできるため、遊びつくそうと思うとかなり骨太なボリュームである。

 ゲーム部分以外のアニメーションやキャラクター、世界観設定なども素晴らしい出来で全体的にクオリティが高く、トゥーン調のかわいらしい見た目とは裏腹に不気味な雰囲気や演出でスリリングなサバイバル体験を味わうことができ、これしかない!といった作品に仕上がっている。サンドボックスやサバイバルゲーム以外にもローグライクが好きな人には是非プレイしてほしい。


Crypt of the NecroDancer     

 日本語対応: 公式訳あり

 プレイ時間: 60時間~

 リズムに乗ってダンジョンの制覇を目指す音ゲーmeetsローグライクというインディーズらしい挑戦的な作品。

 ターン進行が自分の行動依存ではなくBGMに合わせて勝手に進んで行くので、通常のローグライクゲーよりもアクション要素が強め。そしてこのBGMってのがまたいいんだこれ…アゲアゲな感じの曲からメロウ系まで耳に残るグルーヴィーなものばかりでプレイしてて本当に楽しい。またリズム判定も割とゆるゆるなのもあり、自分のようにリズムゲーのプレイ経験も素養もない人間でもかなりのめりこむことができた。

 ゲームモードももちろん豊富で各種縛りルールや特別な技能を持ったキャラクターでの挑戦、あるいはゲームコンセプトガン無視の通常のターン進行ルールなんかもある。その上DLCで追加マップ・追加キャラもありボリュームも十分。

 欠点としては割と疲れること。楽しいから苦痛とかではないんだけどね…

 ここまでつらつらと書いたけどもローグライク特有のシンプルな操作やシステムながらも奥深いゲーム性と音ゲー要素がうまく融合して楽しいゲームになっているので是非プレイして欲しい。10年前のノートPCでもサクサク動いてたからスペック面での敷居も低いよ!


Ace of Seafood   

 日本語対応: そもそも国産ゲームなので完備

 プレイ時間: 約20時間

 「まず初めに、海産物になりたいという、ヒトなら誰しもが持つ欲望をさらけ出してください」の怪文書でおなじみの一部でカルト的人気を集めるおさかなTPSゲーム。

 プレイヤーキャラはすべて魚!海産物!海産物たちが海中を自由に泳ぎつつ弾幕とかボムとかファンネルとかアレとかソレとかを発射して己の生存を賭けて戦い合い、海の頂点エースオブシーフードを目指す物語である。自分は海産物をモチーフにした敵が多く登場する名作横STG「ダライアス」シリーズが好きで本作の紹介ページを一目見て惹かれるものがあったため購入。

 広い海中をのんびり自由に泳いだり、暗い海底を奇怪なつ深海生物相手に神経を尖らせながら探索したりと海中探索系ゲームのエッセンスを抑えつつも、魚貝類同士の弾幕戦という斬新で見た目も華やかなアクション要素もありメリハリがあってなかなか楽しい。随所にちりばめられたSF設定要素も想像力をそそる。BGMもポップなテクノミュージックで聞いてて飽きないのでいつまでも遊べる。

 欠点としてはカメラワークがやや不自由なのとボリュームがちょっと物足りないことくらいか(それでもセール時ならワンコインで買えるので価格以上には遊べるのだが)。

 この手の3D探索&TPSゲーにしては要求スペックは低め。BGMが本当にいいのでサントラも合わせて買うべし。


LISA (the Painful & the Joyful) 

 日本語対応: 有志の外部パッチ(DLCにも対応)

 プレイ時間: 2作合同、隠し要素など込みで計40時間

 LISAシリーズ三部作のうちスチムーで販売されてる2作目・3作目のみプレイ(1作目はフリーゲームらしい)。

 十数年前に突如として世界からありとあらゆる女性が姿を消してしまい、荒廃してしまった現代世界が舞台のRPG。登場人物の9割9分が男というむさ苦しさ、そして滅びに向かい突き進む運命なマッドマックス的世界に舞い降りた一人の女の子をめぐって様々なオッサンの思惑が交錯する悲哀と狂気とブラックユーモアに塗れた物語。

 ゲームシステムは仲間複数人をパーティに編成して敵と戦うオーソドックスなRPGだが、キャラロストあり(しかもキャラの補充は不可)というシビアさ。3作目の隠し要素に関しても攻略情報見ないとわかるかそんなん!ってなる。

 正直ストーリー部分もゲーム部分も色々とヘビーなのでやろうと思ってる人は覚悟してプレイしてね…でもストーリー自体は面白いしキャラも魅力的で世界観もユニークで考察のし甲斐もあるのでハマれる人は存分に没入できると思う。そんな人は是非自分の手でこの物語の結末を見てあげて欲しい。


Oneshot

 日本語対応: 公式訳あり

 プレイ時間: 約6時間

 厳密にはちゃんとはいちんしたわけじゃないけど一応ここに。

 滅亡に瀕した世界を救うべく異世界から召喚されたケモショタのニコくんを「神さまのような存在」として導き、そして元の世界に返してあげるべく奮闘する2Dアドベンチャーゲーム。

 ニコは冒頭でなんやかんやあってプレイヤーの存在に気づくため、しょっちゅうこちらと会話したり助言を求める(こちらのセリフは選択式)のだが素直でいい子なので反応がかわいい。

 ニコ以外のキャラたちも魅力的だしストーリーや世界観設定、そしてなんといってもギミックやシステムがよくできておりこれらが適度にこちらの意表をついてくるし、ニコとの会話が楽しいし、ボリューム自体も長すぎないいい塩梅で飽きることなく最後までプレイできた。

 パッと見『ゆめにっき』フォロワーに見えるが、精神的恐怖な要素はないし、クリアしたときはこのゲームやってよかった…って心から思える作品だったので是非遊んでみて欲しい。


VA-11 HALL-A 

 日本語対応: 公式訳あり

 プレイ時間: 全ルート制覇(3周)で約37時間

 海外製ながらも日本人のツボをつくようなかわいい魅力的なキャラクターと随所に見られる日本文化への深い造詣などが醸し出す独特の雰囲気ですっかり人気になったサイバーパンクノベルゲーム。

 やることはバーテンの主人公を操作してバーでお酒を振舞ったり客と会話をするだけ。だけなのだがこの会話というのがバリエーションに富んでおりかつユーモラス、客連中も一癖も二癖もあるような連中ばかりなので手ごたえは抜群である。また会話の随所で示唆される設定から舞台背景を推測・考察し、サイバーパンク世界に浸るのも楽しみの一つである。かくいう自分もサイバーパンクは割と好きなのでどっぷり浸れてよかった。

 このゲームの醍醐味であるカクテル製作パートも、レシピを覚えたりする必要はなく、簡単操作でポンポン作れてしまう(アクション要素などはなし)ので、お手軽にバーテンダー気分を味わえるのもグッド。

 日本語訳も素晴らしい出来で違和感なく文章を読み込めると思う。あとBGMもいいぞ!バー内のジュークボックスでBGMを選べるので物語を自由に演出できちまう!気分は放送委員!

 隠し要素や周回要素も完備でボリュームもほどよい!正直文句の付けようがない作品なのでマスバイ!マストプレイ!


UNDERTALE 

 日本語対応: 公式訳あり

 プレイ時間: 各ルート2周ずつで計39時間

 レビューやプレイ動画はおろかsteamの公式ストアページすらロクに見ずに初見プレイ。クリア後に見に行ったらおまえー!ってなった。3周した辺りである程度覚悟していたが6周して改めて自分が選んだ結末を思い知らされて燃え尽きた。

 色々と争点のあるゲームではあるが、とにかくキャラや会話がユーモラス(公式日本語訳も秀逸)、BGMも最高だったし戦闘システムやらも独特かつ新鮮でたっぷりと没入できた。かざんちゃんかわいい。


Slay the Spire 

 日本語対応: 公式訳あり (※ただし若干レイアウト崩れてたり怪しいところも)

 プレイ時間: 150時間~

 2ピックしながら初期デッキを強化しつつダンジョンを進み、最上階層を目指す一人用のローグライク+カードゲーム(対人要素はスコアランキングくらいなので実質皆無)。

 ローグライクやRPG要素が混じってはいるものの、ベースはカードゲームであり、カードゲームのセオリーが通用するのでしゃどばやってる「」なら割とサクサクプレイできるんじゃなかろうか。

 現在アーリーアクセス中だが、製作者が開発に意欲的なので新要素の搭載やバランス調整なんかもガンガンされてるし、現状でもかなりやり込めて定価購入でも元が取れるくらい遊べるので是非プレイしよう。


YumeCore - 夢核 - 

 日本語対応: 国産ゲー

 プレイ時間: 全モードクリアで約7時間

 かよわい病弱な女の子を操作して暴走したメカクレ少女たちをなぎ倒していきつつ主人公が入院している病院で起きる不思議現象について探っていくベルトスクロール+探索ADVゲーム。

 探索は割とおまけで基本的にはベルトアクション一本な割と硬派なゲームだが、一部の敵の当たり判定とか行動パターンとかの作りこみに粗さを感じる。スチムーのストアページだとADVとベルトアクションの融合と紹介されているが、それぞれの要素が独立してしまっているので融合と言われると違和感がある。抑えるべき部分は抑えてあるとはいえ、やっぱり荒削りな部分が色々と目立ったのが残念。


Minit 

 日本語対応: 有志の外部パッチ

 プレイ時間: 約4時間

 呪われた剣を拾ったことで1分間で死んでしまうようになった主人公を操作して呪いを解くべく奮闘するモノクロのドットアクションRPG。

 最長1分しか行動できないのでテンポよくプレイできてテンポよく死ねる。アクション要素や謎解き要素も難しすぎない範囲なのでサクサクいける。ボリュームも(やりこみ要素を除けば)お手軽にクリアできるので、ちょっと軽めのアクションやりたいなって時にどうぞ。積んでもすぐに崩せるので安心。

 なおデフォだと英語しかないので有志の日本語MODをインストールするのを推奨します。


Hyper Light Drifter

 日本語対応: 公式訳あり

 プレイ時間: 約9時間

 2Dスタイリッシュ・アクションRPGな雰囲気ゲー。白ひげにボコられまくることで敗北者気分を味わえる。

 見た目のスタイリッシュさと裏腹にアクション部分はかなり骨太で難易度も高め。とは言っても死んでもチェックポイントからすぐリスポーンできるため、試行錯誤を繰り返して行けば割となんとかなる。ゲーム開始時に「ゲームパッド推奨だよ」と表示されたがキーボードでも十分クリアできるできた(マウスとキーボードでそれぞれ移動する方向とダッシュ・攻撃の方向が別という独特な操作体系で苦戦はしたが)。ストーリーとか舞台設定は雰囲気すぎてわからん…


2064:  Read Only Memories   

 日本語対応: 公式訳あり (テキストのみ)

 プレイ時間: 約14時間

 上で紹介した『VA-11 Hall-A』の姉妹作と言えるサイバーパンク・ADVゲーム。ばるはらと世界観が共有されており、互いの作品にキャラが出張している(ばるはらから若かりしボスがカメオ出演しており、こちらからばるはらへは隠しキャラクターとして2名ほど出張している)。

 ただこちらはゲームシステム的には街中を探索し情報を集めて自ら陰謀の核心に迫っていくといった古きよきADVといった趣なのに対し、周囲で大きなテロ事件が起きている中だろうと、結局向き合わなきゃならないのはちっぽけな自分の生活や過去の悩みで、行動範囲も基本的にバーの中だけでお客さんから話を聞いてお仕事するだけのばるはらとは様々な点で対照的なのが興味深い点である(物語の中心になるのが主人公自身なのか、あるいはその相棒なのかという違いもありますね)。

 このゲームの紹介に話を戻すと、UIはレトロ感あふれるファミコン的あるいは昔のpcゲーム的なタイプで、システムも特定のポイントをクリックして調べたり人物と会話して情報を引き出してまた次の情報を求めて移動して…とクラシカルな推理ADVゲームを踏襲したものとなっている。一方サイバーパンク要素や世界観は見た目のコミカルさに反して割とハードで、往年の名作サイバーパンク文学へのオマージュをヒシヒシと感じ取れて、ファンなら思わずニヤリとできる部分も。

 そんなわけで新鮮味はないし、見た目も地味っちゃ地味だが、ユーモラスなテキストやキャラクター達のおかげで飽きは感じずにプレイできた。あと文量が意外と多いから自分のように調べれるところは隈なく調べまわるタイプの人間だと1つの場所を探索するだけでも時間がかなりかかってしまって通しでやるのはしんどいかも。

 あと気になったのは日本語訳の脱字の多さか。フォントの問題なんだろうけど「聞」とか「噂」とかこの手のゲームだと頻繁に出てくる漢字が抜けてるのはやっぱちょっとなぁってなっちゃった。テキスト自体はいいものだけにちょっと残念。

 それと音楽!bgmが本当にいいんだこのゲーム。是非自分の手でプレイして特にエンディング曲の”Love Me Better”を聞いてみてほしい。


Stanley Parable

 日本語対応: 有志の外部パッチ(字幕のみ)

 プレイ時間: 約4時間

 ある日勤務先のオフィスの中で異変に巻き込まれた主人公スタンリーを操作しオフィスを探検していく3Dアドベンチャーゲーム。

 このゲームの最大の特色として、スタンリーが次に取るべき行動について命じてくる語り口軽妙なナレーションの存在があるのだが、これに従うか無視するかで物語の展開が大きく変わったりあるいは小ネタが出てきたりするという仕掛けがある。

 普通に進めてくだけでもナニコレ…の連続でおなかいたかったが、それ以外でもできること、行けるところが多いので頭が柔軟な人は試行錯誤でめっちゃ楽しめると思う。


SUBNAUTICA

 日本語対応: 公式の日本語訳あり(テキスト・字幕のみ)

 プレイ時間: 約65時間

 主人公の乗っていた大型宇宙船が航行中に謎の事故に見舞われ未知の惑星に不時着、炎上する宇宙船からの脱出にはなんとか成功したものの、見渡す限りの海が広がるこの惑星を脱出するべくサバイバルが始まるのであった…

 というわけでこのsubnauticaは3Dのサバイバルアクションゲームです。最大の特色としては探索できるマップのほとんどが海ということだろう。墜落地点は比較的浅瀬にあるサンゴ礁なのだが、そこには色とりどりの見たことない色とりどりの水草や小魚が生息しているので、ちょっと探索するだけでもそのきらびやかな世界に引き込まれてしまうことだろう。それ以外にもロケーションは豊富でバイオームごとに生息する生態系や風景も変わるので探索する楽しみも十分だ。

 もちろんその中にはプレイヤーを攻撃してくる危険な肉食魚もいるのだが、こちらは戦闘手段がほぼないため立ち回りや索敵ツールを駆使して回避していくことが要求される。海の中では視界が悪い所も多く、知らず知らずのうちに接敵してしまい突然襲われる、なんて場面も多く、海の怖さ・スリルも十二分に味わえるのもこのゲームの魅力に貢献しているだろう(正直下手なホラーゲーよりも怖かった)。

 そして実は重要なのがストーリー。ある程度探索が進むと、墜落事故の原因、この惑星が抱える秘密といった謎に直面するようになり、それを解き明かしていくことが主眼になっていくのだが、これらに直面していく過程や演出も素晴らしく、設定自体もSFに相応しい壮大さで、最初のうちこそフレーバー的なものかと流していたが、ゲームを続けるうちにグングンと引き込まれてしまった。

 これらの海中探索の楽しさ・スリル、そして壮大なストーリーと飽きさせない要素のバランスが絶妙でこの手のサバイバルゲームにありがちな中だるみもほとんどなく最後までプレイすることができた。

 初見殺しはあれど理不尽要素はあまりないし、定価でも手ごたえ十二分なボリュームで、今まではいちんしたゲームの中でも最上位に来るくらいには満足度高めだった。唯一の不満点も食事があまりおいしくなさそうな見た目なことくらいだったので、気になったら是非プレイしてみて欲しい。


Contrast

 日本語対応: 公式日本語訳あり(テキスト・字幕のみ)

 プレイ時間: 約4時間

 現実と影の世界を行き来する能力を駆使して、影の世界から現実の障害を突破していく3Dパズルアドベンチャーゲーム。

 20世紀初頭のNYをモチーフにしたスチームパンク的な世界観にどことなく幻想的な風景、そして光と影のコントラストということでフィルム・ノワール的な演出(ストーリーには別にノワール的な暗さは反映されていないので安心安全)が合わさって絶妙な雰囲気に仕上がっており、正直この雰囲気を楽しむだけでも元は取れるレベル。

 パズルの難易度もアクション要素とゆるゆるな判定でカバーしてゴリ押しできる場面も多々あるしそんなに難しくはない…とは言いたいけど正直少し詰まったりしたのでやっぱりある程度IQは必要かもしれない…

 不満点としては影化して動ける範囲がややわかりづらいことくらいで、それ以外は特に問題もなかったしサクサクプレイできるいいボリュームだったしおすすめ。


Getting Over It with Bennet Foddy 

 日本語対応: 公式日本語訳あり(テキスト・字幕のみ)

 プレイ時間: 21時間46分で登頂

 発売からおよそ1年が過ぎ、すっかりほとぼりも冷めたころにプレイ。使用機材はエレコムの人差し指型のトラックボール。マウスに比べると機敏な動きは難しいものの腕をぶんぶん動かさなくていいのでそこは楽だった。

 プレイ時の思い出としては操作の難しさ、障害を乗り越えられない苛立ち、下に戻されたくないという焦りや緊張、長時間プレイから来る疲労など様々な要素と戦った21時間だったなぁと。その分登り切った時の達成感も大きかったが。

 苦行ゲーとか言われるし実際つらい場面も多いので誰にでもおすすめできるわけではないが、決してクソゲーではないし、プレイヤーの腕が出るゲームと聞いて挑戦心がそそられる人、上達を感じることに喜びや達成感を得られる人、その為なら多少の苦労や反復作業も厭わないという人ならおすすめ。


deltarune Chapter 1

 日本語対応: 公式訳あり

 プレイ時間: 2時間くらい

 アンダーテールの作者が満を持して発表した新作RPGの体験版。

 今作から複数人パーティになったことで戦闘システムがブラッシュアップ、さらに仲間内での掛け合いが随所で発生したりと、世界観やキャラクターへのフックとなる要素も増えて、前作からの進歩を感じさせる。

 前作アンダーテールとの直接的な繋がりは今のところないが、それでも前作プレイヤー向けな要素が多いため、一見さんがいきなりやって楽しめるかというと厳しいかもしれない。

 個人的な話をすると、自分にとってのアンダーテールは取り返しのつかない結末を迎えてしまったので、もう二度とプレイする気はなかったし、これも初めて数分は「ああアンダーテールか…」ってなってちょっとうんざりしてたけど、結局最後までプレイしてのめり込んでしまったくらいには面白かった。やっぱりこの作者はストーリーテリング上手いしキャラクターのセリフ回しなんかもいい味出してるのでずるい。今回はどんな仕掛けが用意されてるか(特に前作Gルートクリア済みの人間に対して)わかったもんじゃないが、この物語がどう転ぶのか少しだけ期待したいですね。


Alan Wake

 日本語対応: 公式訳あり

 プレイ時間: 難易度ノーマル・DLC込みで17時間くらい

 スランプに陥ったベストセラー作家アラン・ウェイクが休養のために妻とともに訪れたアメリカの片田舎で超常的な現象に巻き込まれるというサスペンスホラー要素の強い3Dアクションゲーム。

 『ホラー小説の登場人物は常に死と隣り合わせでなければならい』という主人公の言葉の通り、息をつかせぬスリリングな展開、随所に挟み込まれるクオリティの高い映画的な演出のムービー、相棒となる憎めない三枚目キャラクターの存在、ストーリー運び、セリフ回し、いいところで章が終わって続きはいったいどうなるの!?と気を引かされるところなどはさながらアメリカのサスペンスドラマでも見ながらゲームをしてるみたいな感じでとても楽しめた。

 ただ残念だったのが終盤のアクションパートが妙に長くて若干ダレたこと、結末が次作に続く!みたいなスッキリしない終わり方でそこまでTVドラマのお約束持ってこなくていいのに…ってなったこと、2周目以降にプレイ可能になる最高難易度じゃないとゲーム中に登場する「原稿」が全部読めないことの3点か。「終わり良ければすべて良し」とはいうが逆に結末がもやっとすると全体の印象も微妙になるし周回する気も削がれるのでそこは本当に残念だった。


Alan Wake’s American Nightmare

 日本語対応: 字幕のみ

 プレイ時間: 4時間くらい

 上のAlan Wakeの続編。ぶっちゃけると駄作。

 なぜかというとまず一つ、舞台が前回と打って変わってアリゾナになったのだが、前作のEDで意味深に映ってたローザやナイチンゲールのカットは何だったんだよ!?ってなるし、なぜアリゾナなのか特に必然性も見当たらないしマジで謎。

 二つ、ネタ晴らしするとループものなのだが、なぜループする必要があるのか特にこれも必然性がないし、ループ後もムービーやマップ、イベントもほぼ使いまわしと新鮮みに欠ける展開で、これを何回もやらされるのだが、ただ単に開発リソースがなくてこういう手法で水増ししたかっただけなんじゃないかと勘ぐってしまうほどボリュームや工夫のなさが目立った。

 三つ、前作にあった日本語音声がない。ゲーム内容に直接かかわるわけではないが、前回の吹き替えのクオリティが高かっただけにこれは本当に残念。

 四つ、場面転換が謎。ステージクリアすると次のステージに移動することになるのだが、その次のステージになぜ移動したかの理由が不明瞭すぎた。理解が追いつかない。

 五つ、演出のテンポが悪い。合間合間にナレーションやらドッペルゲンガーのビデオやらが挟まってくるのだが、ナレーションはラヴクラフトを意識でもしたのか死ぬほど眠くなる声と味気ない描写説明だけで無味乾燥極まりないしスキップもできないのでリスタートのたびにナレーション聞かされたりするとほんとうんざりする。ビデオの方も前作のナイトスプリングス(ゲーム内世界で放送されてる短編TVドラマ。割と面白い)に比べるとおっさんが一人芝居してるだけで何の面白みもないしストーリー的にもいらないですよね?って感じで…あと前作では重要な小道具であった原稿も内容がうす味で読む面白さもさほどなかった。前作に比べて全体的に演出や雰囲気づくりがおろそかになっている印象を受けた。

 六つ、敵や武器の種類が増えた。いやこれ自体はいいことだとは思うんだけどもあまりゲームの面白さに直結してないというか…ここに力入れるよりは前述の演出とかストーリーとかアランウェイクというゲームの肝となる部分にもっと本腰入れてほしかったなぁって…

 前作が割と面白かっただけに期待して臨んでみたんだけど、実際やってみたら上に挙げた通りの不満点だらけの虚無ゲーでプレイしててただただ疲れるだけだった…いい所なんてなぜか無駄に露出が多かったり色目使ってくるポッと出の女キャラがやたら出てくるくらいなもので、人気作品の続編につきもののガッカリ感を久しぶりに味わった。


Battle Chef Brigade

 日本語対応: 字幕のみ

 プレイ時間: 12時間くらい

 料理漫画的なノリで料理バトルを繰り広げてあれこれ解決していくゲーム。料理はまず素材からということで自分で具材を狩りに行くアクションパートと実際に料理するパズルパートの2つで構成されている。アクション部分の手応えはどちらかといえばあっさりしたものだが、パズル部分はなかなかIQが試される感じで歯ごたえたっぷりで、その両方の要素が組み合わさって割とちょうどいい感じの塩梅になってた印象。

 ビジュアルも割と好み(全体的に女の子がかわいい、海の向こう側を感じさせる絵柄ではあるがバタくさくないのもグッド)だし、そういうキャラクターたちが割とサクサクとアニメーションするので見てて楽しかった。

 ちょっと不満だったのはストーリーの流れが街か自宅を探索→料理バトルって感じでマンネリというかあっさりというか料理バトル以外のあそび的な部分が少なかったことかな…とは言っても肝となる料理バトル自体は面白くてストーリーモードだけでも10時間以上遊べたし全然楽しかった。これからもパッチでなんか追加されてくっぽいのでまだまだ期待したい。


The Friends of Ringo Ishikawa

 日本語対応: 〇

 プレイ時間: 1周で10時間程度

 個人的2018年ベストゲーム。見た目こそ80年代の不良ゲーといった趣だが、一皮むけばそこには青春と哲学、挫折や苦い経験が胸が苦しくなるほど濃密に描かれており、ゲームをプレイしているはずなのにロシア文学を読んでいるかのような感覚さえ味わった。

 ゲームとしては主人公の石川倫吾を操作するオープンワールドのアドヴェンチャーなのだが、ロシア人が作ったにしては割と80年代日本の片田舎のどうしようもない感じがかなりしっかり生々しく描写されており、翻訳も違和感なく読めるため非常に没入しやすい。またゲーム内の1日24時間を自由に操作できて自由に生活ルーチンが組めるのもなかなかポイントが高かった(睡眠不足だと途中でぶっ倒れたりするようなペナルティはあるが)。その中でプレイヤーが効率的な生活だったりやりたいスタイルを模索していくと自然と退廃的な生活を送っていた倫吾の進むべき道であったり新たな目的だったりが開けていくというデザインになってるのも素晴らしい。

 色々書いたけどこのゲームの一番いい部分は石川倫吾になりきってプレイするのではなくて、キーパッドの操作を通じて彼との間にある種のコミュニケーションが発生し、それを積み重ねることで信頼が生まれ、石川倫吾になりきるというよりも自分自身こそが石川倫吾の友人になり彼の物語を共有できる、という部分にあると思う。倫吾が学校の屋上でダチと卓球で淡々と遊んだり、連れ出された夜の散歩でとりとめのないことを話したり、幼馴染と一緒に勉強したり、本屋に通い詰めては文学作品をあさったり、ケンカをしたり…そういった物語を共有できて、自分個人のかつての青春とどこか結びつくような接点、そして郷愁を感じられたりするのが個人的にはかなり刺さった。なんなら倫吾に対して「俺たち親友だよな」という一方的な友情さえ感じるくらいには入れ込んでいる(でもきっと倫吾も自分のことを親友だと思ってくれるに違いないと確信している)。  

 なんだかんだ駄文を書き連ねたけど最初に書いた通り1年を通してのベストだと思えるくらいには素晴らしいゲームだと思うので是非プレイしてあなたもFriends of Ringo Ishikawaになろう。

 


Black Bird

  日本語対応: 国産につき完備

  プレイ時間: 3時間くらい

 Onion Games開発の横STG。ファンタジーゾーンあじを感じる設計。救いのないストーリーや不穏な世界観、陽気さの中にも暗さが感じられる音楽など、鬱系の要素が盛り込まれていてそういうのが好きな人なら楽しめそうである。ただし死んだらコンティニューなしで最初からという今日日珍しいストロングスタイルなのでSTG慣れしてない人だと厳しいかもしれない。


Hollow Knight

 日本語対応: 〇

 プレイ時間: 真ボス撃破まで42時間

 ダークソウルライクな2Dメトロイドヴァニアの名作。(とは言ってもダークソウルやったことないのだが…)

 これをプレイしたきっかけとしては、元々novが突然投げてくれたのを1年越しくらいにそろそろ崩さないとな…となってやったのだが(なおnov本人は投げたことすら忘れていた)、はいちんしてる中でおためしくんやらnovやらが触発されてほんの一瞬だけカタログにホロウナイトはいちんが並んだりしたのは感慨深かった。

 やることとしてはマップを探索してボスと戦って負けて、ボスと戦って、負けて…を繰り返す中でパターンを研究し、最適な動きを覚えてそれを叩きこむ!勝ったら報酬の強化アイテムでさらに探索可能ポイントが増えるのでまた探索して…とメトロイドヴァニアの様式美をなぞるようなある種の作業ゲーだったので、はいちん映えはしなかっただろうなぁというのはやや反省点。

 ただ操作性は良好、ボリュームたっぷりで難易度も歯ごたえはあるが理不尽ではないし、グラフィック、デザイン、世界観もヨシ、もちろんストーリー部分も掘り下げていく楽しみがあり、プレイの満足度自体は非常に高かった。

 まだ解除できてない実績とか行けてない場所とかもいくつかあるのでいずれ時間ができたらまたこっそりやりたいなぁ。


バグダス - デバッガー検定 -

  日本語対応: 国産につき完備

  プレイ時間: 1時間くらい

 ゲーム画面の中からバグ(抜け穴)を見つけ出して意図しない挙動を引き起こし条件を達成する短めのパズルゲーム。お手軽にデバッガー気分を味わえるし、ポケモンのバグ裏技的な手法を使ってクリアしていくという面でも面白いゲームだが、いかんせんボリュームが少ない…少なすぎる…!察しのいい人なら全実績解除までたぶん40分もかからないレベル。

 まぁ定価100円だからやむなしか…ボリューム以外は不満なかったし、逆に言えば敷居はとても低いので是非プレイしてみて欲しい。


Tokyo Dark

  日本語対応: 〇

  プレイ時間: 全ED回収で15時間くらい

  警視庁勤務の伊藤絢美刑事を操作し、失踪した相棒兼恋人の行方を追うため東京中で巻き起こる怪事件に臨んでいくというストーリーのアドベンチャーゲーム。

  アクション要素などはなくポイント&クリックによって探索し、情報を集め、事件の全容を解明していくというシンプルな作りだが、特筆すべきは主人公伊藤刑事の追い込み方。ゲーム中どこに向かえどもつきまとう暗い影、暗い話題、悪辣な犯罪者たち、人間の無力感を植え付けるかのような超越的な存在…

  イギリス人の作者は日本在住中に経験した東日本大震災の恐怖をインスピレーションにしてこのゲームを作ったとインタビューで答えている。トラウマを根源として吐き出された作品は、日本古典や現代日本文化への深い造詣を材料にして作りこまれた世界観をもって、受け手たるプレイヤーにもトラウマを投げかけんとするかのごとく、陰鬱な東京に引きずり込こもうとする。

  実はこの文章を書いているのはこのゲームをクリアしてから4年半が経過しようとしている(当ドキュメントの更新をサボっていたためだ)が、プレイ経験は昨日のことのように思い出され、その没入感には驚かされるばかりだ。伊藤刑事とともに辿った道のり、そしてその結末は恐らくこれからも忘れることはないだろう。


・Shadow Tactics~Blades of Shogun

・Sexy Brutale

・ABZU

・Loco Cycle

・Zen Bound 2

・No Man’s Sky

・Viviette

・Virginia


↑ここまでがかべつべ時代

↓ここからがイカセカイ時代


Sherlock Holmes: Crimes and Punishments

日本語対応: 〇

プレイ時間: 18時間くらい

  名探偵シャーロック・ホームズとなって依頼された数々の殺人事件を解決していく3Dアドベンチャーゲーム。

  事件現場や警察署、酒場などで聞き込みや容疑者への尋問、証拠収集をして犯人を当てるというシンプルなゲームだが、犯人の動機やトリックを推理してピタっとピースがハマった時の爽快感はピカイチ。

  そして何よりこのゲームの最大の特色だと個人的に感じているのが、事件解決後の審判システム。なんと謎を解いて犯人を暴き出した後、その犯人がどういった刑を受けるかをホームズがその場で何の手続きもなく決めてしまえるのだ。恐るべし19世紀ロンドン。正当防衛などで抒情酌量の余地があるなら軽い刑や無罪(!)で済ませたり、極悪非道な犯人には極刑を言い渡したり…このシステムが単に事件を解決して終わり!にさせずに、プレイヤーの裁量によって味わいが変わるいいシステムだったと感じている(要はこの手の近年のADVゲームにはだいたい導入されているクリティカルシンキング的なものではあるのだが、「探偵とはいえ一般市民がそんなサラッと決めていいの!?」という驚きと「まあホームズならええか…」という謎の説得力で押しつけがましさや厭味ったらしさがないのが好印象)。

 舞い込んでくる事件自体もオリジナルではあるが、結構手ごたえがあり、一癖も二癖もあるキャラクターたちとやりあうことになる(もちろんワトソン君やレストレード警部との歯切れのいい掛け合いもある!)のでアドベンチャーゲーム部分も中々楽しめておすすめです。


・Strange Telephone

・HAYDEE

・Deliver Us The Moon

・envirogolf

・Unearthed: The Trail of Ibn Battura - Episode 1

・Windosill

・Roundabout

・ごく普通の鹿のゲーム DEEEER Simulator

・Vampyr

・Arrest of the Stone Buddha

・Cloudpunk

・A Good Snowman Is Hard to Build

・Return of the Obra Dinn

・Snakeybus

・海腹川背

・El Tango de la Muerte

・Hylics

・Mutazione

・Pogo

・Stilt Fella

・カニノケンカ

・スーパードンキーコング2


シャドウバースチャンピオンズバトル

  日本語対応: 〇

  プレイ時間: 50時間くらい

  シャドバのアニメ版をベースにした世界観でシャドバを遊べるゲームがswitchにやってきた、というわけでこれを機にswitchを購入 (これが出なかったらswitch買っていなかったと思うので結構な転機となるゲームだった)。

  カードプールとしてはSTD~ROB+アニメオリジナルカードという初期の狭いプールだが、個人的にSTD~ROBはかなり思い入れあるしなー後は良環境だったので全く不満はなかった。むしろ当時ランクマや大会で使ってた宴冥府平や王。デッキでまた戦うことができたので満足。

  プロットとしては主人公は入学した学校のシャドバ部に入り、アニメのシャドウバースに登場するキャラクターたちや本作オリジナルのキャラクターたちと友達になってバトルをしたり交友を深めていき、シャドバ部の一員として大会に臨んでいくというもの。

  ゲーム内容としてはいわゆるキャラゲーな上にひたすらカードバトルをNPCとするというものなので、シャドバにある程度入れ込んでないと厳しいかもしれない(個人的には楽しめたが)。


・Haydee2

・Chicken Police

・ウムランギジェネレーション

・NUTS

・Virgo Versus the Zodiac

・Sekiro


SnowRunner

  日本語対応: 〇

  プレイ時間: 10時間くらい

  アメリカやロシアの被災地をトラックで走り回り建設資材などを運びまわるトラック運転シミュレーションゲーム。最大の特色としては信号や渋滞などがない代わりに(というか自分以外の車は走っていない)、走り回る路面がほぼ泥道、ダート、雪道、水浸しでめちゃくちゃ走りづらい。横転やスタックも日常茶飯事で、運転してる時間よりトラックをウィンチで引っ張ったりしてる時間のが長いくらい。

  個人的にはプレイしてるとゲームの中でも仕事してるみたいな気分でげんなりした(車転がす仕事したことないけど)。あと眠くなる。

  トラックの車種やカスタマイズとかは無限に種類あったのでトラック好きなら楽しめるんだろう。


・ライザのアトリエ

・深世海

・Radical Rabbit Stew

・PowerWash Simulator

・ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド


ロックマンエグゼ アドバンスコレクション

  日本語対応: 〇

  プレイ時間: シリーズ全部で200時間くらい

  まさか令和になって出るとは思わなかったGBAの名作ロックマンエグゼシリーズの復刻。

  小学生の頃に遊び倒した魂のゲームとも言える存在なので素直にうれしかった。

  ゲーム内容としては昔のゲームならではの理不尽さや不親切さはあったが、思い出補正であまり気にならずに遊べた。子どもの頃遊んだ時となんか違った感想になるかなって遊ぶ前は思ってたけど、結局大して変わらなかった。2のテーマ曲はやっぱりかっこよかったし、3のエンディングは当時も泣いたし今も泣いた(配信中だったがガン泣きした)し、4は変わらずだるかった。

  まあ正直インターネットが一般家庭にも普及し始めてAIやスマホ・スマート家電などが発達する前の2000年代だからこそ輝いた世界観ではあったので今回から新規にやってもあまり響かないかもしれないが、当時既プレイでコレクションまだやってないって人にはおすすめです。


・ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム

・ファッションドリーマー

・Unpacking

・Refind Self : 性格診断

・Baba is You

・風来のシレン6