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Google Play Console ガイド

 

Play Console はアプリの公開以外にも数多くの便利な使い方ができます。ビジネス職でも技術職でも職種やチームの人数に関係なく、さまざまな用途に活用できます。

 

投稿者: ドム エリオット、Google Play デベロッパー マーケティング

 

Android アプリやゲームのアップロード、ストア掲載情報の作成、公開ボタンをクリックして Google Play でのアプリ配信など、既に多くの方が Google Play Console を活用されています。しかし、Play Console にはそれ以外の便利な使い方があることはあまり知られていないようです。例えば、アプリの品質改善やビジネスの業績向上に特化した機能などさまざまな活用用途があります。


そこで、本稿では Play Console の各機能について紹介し、また、各機能を活用する際に役立つ関連情報もご案内します。各機能について理解したら、ユーザー管理の機能を使って、他のチームメイトが必要とする適切な機能やデータへのアクセス権を付与できます。なお、本文中で「アプリ」と記述している場合、通常は「アプリまたはゲーム」を指しています。

 

セクションに移動:

基本的な使い方

ダッシュボードと統計情報

Android Vitals

開発ツール

リリース管理

ストアでの表示

ユーザー獲得

売上レポート

ユーザー フィードバック

Play Console 全体のセクション

Play Console アプリ

常に最新の情報を得る

 

 

基本的な使い方

すでに招待を受けてアプリの管理を行っている場合や、アプリをアップロード済みの場合は、Play Console にアクセスすると次のような画面が表示されます。

 

本稿では、皆さんがアプリを所有していることを前提とします。初めてのアプリで Play Console の使用を開始する場合は、リリース チェックリストをご確認ください。一覧に表示されているアプリをクリックすると、そのアプリのダッシュボードに移動します。全体的なメニューのオプション(ゲームサービス、アラート、設定)については後ほどご紹介します。

 

左側のナビゲーション メニュー(☰)を使って Play Console のすべてのツールに簡単にアクセスできます。それぞれを順に見てみましょう。

ダッシュボードと統計情報

まず最初に [ダッシュボード] と [統計情報] の 2 つの項目を紹介します。この 2 つの関連する機能によって、アプリのパフォーマンスの概要を確認できます。

[ダッシュボード] には、インストール数とアンインストール数、インストール数の多い国、有効なインストール数、評価の数とその値、クラッシュについての概要と、Android Vitals の概要、リリース前レポートの一覧が表示されます。それぞれの概要で [詳細を表示] をクリックすると詳細情報を確認できます。表示期間を切り替えることで、過去 7 日間、30 日間、1 年間、アプリ公開から全期間のデータを表示できます。

 

この概要でインストール率が高くなっていて、クラッシュ回数が少なければ、アプリは成功を収めていると判断できます。期待どおりに進んでいないものがあるかどうかは、ダッシュボードで簡単に確認できます。アンインストール数やクラッシュ回数の増加、評価の下落といった、好ましくない傾向を示している指標がないか確認します。期待どおりに進んでいない場合は、詳細情報にアクセスすることで、自分や担当エンジニアが問題の原因を特定できます。これについては後ほど説明します。

[統計情報] では、アプリの重要データを確認できます。任意の期間のデータの表示に加えて、2 つの指標を同時にグラフ化して前の期間の値と比較することができます。グラフの下の表には、選択したディメンションごとの統計情報の内訳(端末、国、言語、アプリのバージョンなど)が表示されます。一部の統計情報ではデータが 1 時間間隔でグラフ化され、詳しい分析情報を確認できます。イベント(アプリのリリースやセールなど)がグラフ上とグラフ下部のイベントのタイムラインに表示されるので、統計情報に対するイベントの影響を確認できます。

 

ブラジルで新しいアプリのプロモーションを実施中した場合を例に考えてみましょう。まずは、国別のインストール数を表示するようレポートを設定します。次に、ディメンションの表で国の一覧を絞り込んでブラジルのみを表示します。データを以前のキャンペーン時のデータと比較すれば、実施中のプロモーションの状況を明確に把握できます。

ダッシュボードと統計情報についての関連情報

         アプリの統計情報や通知を確認し、予想外の変化を発見する
 

Android Vitals

 

Big Fish Games は、人気の時間管理ゲーム「クッキング クレイズ」のクラッシュ発生率を Android Vitals を使用して 21% 削減しました

 

[Android Vitals] では、アプリの品質を、そのパフォーマンスと安定性の観点で測定した指標から把握できます。アプリの問題に対処すれば、ユーザーの満足度は上がり、好意的なレビューの増加やインストール後のユーザー定着率の向上につながります。昨年 Google 内部で実施された調査によると、Play ストアでの評価が 1 つ星のアプリは、そのレビューの 50% がアプリの安定性やバグに関する内容になっていました。Android Vitals では、アプリの安定性、表示に要する時間(ジャンク)、電池使用量という 3 つの指標でアプリのパフォーマンスを確認できます。

 

最初の 2 つの測定結果(「停止した wake lock」と「過度の wakeup」)は、アプリが電池使用量に悪影響を与えているかどうかを示します。このレポートには、アプリがどのような場合に端末にオンの状態を長時間(1 時間以上)保つよう求めていたかや、どのような場合に端末に頻繁に wakeup を求めているか(端末が完全に充電されてから 1 時間に 10 回を超える wakeup の発生)が表示されます。

アプリの安定性に関する情報は ANR(アプリが応答しない)レポートおよびクラッシュ発生率レポートの形式で表示されます。このセクションのすべての概要と同様に、アプリのバージョン、端末、Android のバージョンごとの内訳を確認できます。概要からデータを詳細に掘り下げて分析し、問題の原因を特定する手がかりにします。最新版のダッシュボードでは、ANR とクラッシュについてかなり詳しい情報が提供されており、診断と修正がさらに容易になりました。デベロッパーは [ANR とクラッシュ] セクションからさらに詳しい情報を入手したり、解読ファイルをダウンロードしたりできます。それにより、クラッシュ レポートが読みやすくなります。

次の 2 つの測定結果(「遅い表示」と「フリーズしたフレーム」)は、デベロッパーがジャンクと呼んでいる状態、つまりアプリのユーザー インターフェースでの一貫しないフレームレートに関連します。ジャンクが発生するとアプリのユーザー インターフェースの震えや失速が生じ、ユーザー エクスペリエンスの低下につながります。統計の数値は、以下の状態が生じているユーザーの数を示します。

         15% を超えるフレームで表示に要する時間が 16 ミリ秒を上回った

         または、1,000 フレームのうち 1 フレーム以上で表示に要する時間が 700 ミリ秒を上回った

動作のしきい値

それぞれの指標ごとに、不正な動作のしきい値が表示されます。Android Vitals のいずれかが不正な動作のしきい値を超えると、赤いエラー アイコンが表示されます。このアイコンは、対象のアプリにおいて、その指標のスコアが他のアプリよりも高いことを示します(この場合、スコアが高いことは好ましくない状態を表します)。アプリのユーザー エクスペリエンスが低下しており、Play ストアでのアプリの成果に悪影響を与えることから、デベロッパーはできるだけ早くこのパフォーマンス低下に対処する必要があります。というのも、Google Play の検索やランキングに使用されるアルゴリズムや Google Play アワードを含むすべてのプロモーションの機会では、アプリの指標が考慮されるためです。不正な動作のしきい値を超えると、ランク付けが低くなります。

 

Android Vitals についての関連情報:

         Android Vitals を使用してアプリのパフォーマンスや安定性を改善する

         Android Vitals のドキュメントでデバッグと問題解決の方法を学ぶ

         量より質: なぜ品質が重要か(Playtime 2017 のセッション)

         Android アプリを最適化してユーザー定着率を高めるための 10 の秘訣(I/O 2017 のセッション)

         Android と Google Play のツールでパフォーマンスを高めよう(I/O 2017 のセッション)

 

開発ツール

開発ツールについて簡単な紹介します。ここには、技術職のユーザー向けのツールがいくつか用意されています。[サービスと API] セクションには、Firebase Cloud Messaging や Google Play ゲームサービスといった各種サービスや API 用のキーと ID の一覧が表示されます。[FCM 統計情報] には、Firebase Cloud Messaging を介して送信されたメッセージに関連するデータが表示されます。詳しくは、ヘルプセンターをご覧ください

 

リリース管理

 

Zalando では品質を重視し、リリース管理ツールを使って四半期ベースでクラッシュ回数を 90% 削減するとともに、ユーザーのライフタイム バリューを 15% 向上させました

 

[リリース管理] セクションでは、新しいアプリや更新したアプリの公開準備に必要な過程を管理できます。たとえば、リリース前のアプリのテスト、適切な端末のターゲティングの設定、テストトラックや製品版トラックにおけるアップデートのリアルタイムでの管理と監視を行うことができます。

アプリのリリースを実施する際は、[リリース ダッシュボード] で重要な統計情報を総合的に把握できます。現在のリリースと以前のリリースを比較することも可能です。満足度の低かったリリースとの比較を行い、同じ傾向が繰り返されていないか確認することをおすすめします。また、満足度が最も高かったリリースとの比較を行って、さらに改善できたかどうかを確認することもできます。

 

リリースには [段階的な公開] の利用をおすすめします。アプリのアップデートを受け取るユーザーの割合を選択し、リリース ダッシュボードで監視します。クラッシュの急増、評価の低下、アンインストール数の増加といった問題が見られる場合は、多数のユーザーに影響が及ぶ前に [リリースを管理] をクリックして公開を停止しましょう。その後、エンジニアが問題を解決してから公開を再開(アプリをアップデートせずに問題を解決できた場合)するか、新たなリリースを開始(アプリのアップデートが必要だった場合)してください。順調に進んでいる場合は、アップデートを受け取るユーザーの割合を 100% になるまで増やしていってください。

 

Google Play では、アプリを正式にリリースする前にベータ版プログラムを通じてソフトローンチを行い、ユーザーのフィードバックを収集できます。これにより、リアルなデータに基づいてゲームをぎりぎりまで改良できるのです。

 — デビッド バレット、Hutch Games 共同創設者兼 CEO

 

[アプリのリリース] では、アプリ パッケージ(APK)のアップロードやリリースの準備を行います。アプリは、アルファ版ベータ版製品版の各トラックにリリースできます。アルファ版とベータ版のトラックは、信頼できるユーザーによるクローズド テストや、誰でも参加できるオープンベータ版テストを実施するのに使用します。リリースの準備をする際はリリースを未公開として保存することができます。それにより、リリースを満足して公開できる状態になるまでアプリを細部にわたり繰り返し慎重に編集できます。

[アプリのリリース] では、アプリ パッケージ(APK)のアップロードやリリースの準備を行います。アプリは、内部テスト版アルファ版ベータ版製品版の各トラックにリリースできます。内部テスト版トラックでは、内部テストや品質保証(QA)チェック用に最大 100 人のテスターにアプリをリリースすることができます。クローズド アルファ版リリースは、テスターの数を増やしてアプリのプレリリース版をテストするために実施します。社員や信頼できるユーザーなどの小規模なグループでテストを行ったら、テストをオープンベータ版リリースに拡張して、より多くのユーザーを招待することができます。オープンベータ版リリースの期間中に受け取った評価やレビューは、ストアでのアプリの掲載情報には影響を及ぼしません。リリースを未公開として保存することで、アプリの公開前に、細かいところまですべて正確であることを確認してミスを防止できます。

 

「Instant Apps」は、ユーザーが Play ストアからアプリをインストールしなくても、簡単にアプリの利用や操作を体験できる機能です。当社ではすでに Instant Apps で大きな成果を上げています。

- ローリー カーン、Realtor.com 主席プロダクト マネージャー

[Android Instant Apps] セクションは、それが Instant Apps 用であると言うこと以外は [アプリのリリース] と同様です。Instant Apps を利用すると、Play ストアからアプリの完全版をダウンロードすることなく、リンクをクリックしたユーザーがアプリの機能の一部に簡単にアクセスできるようになります。詳しくは、Android Instant Apps についてのドキュメントをご覧ください。

[アーティファクト ライブラリ] は、主に技術職のユーザー向けのセクションです。このライブラリは、デベロッパーがリリース用にアップロードした APK などのすべてのファイルの集合体です。過去の特定の APK が必要な場合などは、このセクションでダウンロードすることができます。

 

「端末カタログ」を初めて利用したとき、自分の判断が情報不足による誤った判断であったことに気づかせてくれました。ある端末を除外しようと計画していたのですが、実はその端末でのインストール数が多く、評価が 4.6 で、30 日あたりの収益も大きいことがわかったのです。カタログでそうしたデータを確認できてとても役立っています。

- オリバー ミャオ、Pixelberry Studios 創業者兼 CEO

 

[端末カタログ] には、Google が認定した数千種類の Android 搭載端末や Chrome OS 搭載端末が掲載されており、端末の仕様の検索と表示が可能です。フィルタを細かく指定することで、問題のある端末を狭い範囲で除外して、アプリが対応するすべての端末に最適なエクスペリエンスを提供できます。端末を個別に除外できるほか、RAM やシステム オン チップなどのパフォーマンス指標による端末除外ルールを設定することも可能です。また、インストール数、評価、収益を端末の種類別に表示することもできます。たとえば、特定の端末で評価の平均が低い場合は、全般的なテストで見つからなかった端末の問題が原因となっている可能性があります。修正を公開するまでの間、そうした端末を除外して新規インストールを一時的に停止できます。

 

[アプリの署名] は、アプリ署名鍵の安全性を保護するために導入されたサービスです。Google Play のすべてのアプリはデベロッパーによって署名されています。この署名により、デベロッパーが実際にそのアプリを作成していることを遡って検証できます。アプリの署名に使用した鍵を紛失した場合、極めて大きな問題となります。アプリを更新できなくなり、新たにアプリをアップロードすることが必要となります。それに伴い、インストール数、評価、レビューといったアプリの履歴が失われるだけでなく、ユーザーが混乱する原因にもなります。利用規約に同意して [アプリの署名] を利用すると、アプリ署名鍵をアップロードして Google のクラウド内に安全に保管できます。このサービスは Google が実際に自社のアプリ鍵の保管に使用しているのと同じテクノロジーで、業界トップクラスの強固なセキュリティ インフラストラクチャを利用しています。アップロードされた鍵は、デベロッパーがアップデートを送信したときにアプリの署名に使用されます。新しいアプリをアップロードする際、デベロッパーはアプリ署名にアプリを登録することができます。アプリ署名鍵はシステム側で自動生成されます。

 

言語学習アプリのデベロッパー Erudite では、リリース前レポートの活用によって継続率が 60% 向上しました

このセクションの最後の項目は [リリース前レポート] です。アプリのアルファ版またはベータ版をアップロードすると、Firebase Test Lab for Android で一般的なさまざまな仕様の端末によるテストが自動的に実施され、結果もレポートされます。このテストでは、クラッシュ、パフォーマンスの問題、セキュリティの脆弱性に関する特定のエラーや問題を検出します。さまざまな端末や、さまざまな言語でのアプリの作動状況をスクリーンショットで確認できます。認証情報を設定すれば、ログイン画面で認証情報の入力を求められるアプリや、Google Play ライセンス サービスを使用するアプリをテストできます。

 

テストが不十分、不完全であったために、低評価や否定的なレビューにつながるような低品質の状態でアプリをリリースしてしまい、そこからの回復が困難な状況に陥ってしまうというケースもあります。リリース前レポートは詳細なテスト戦略を策定するための良い手がかりとなり、アプリの致命的な問題を特定して修正するのに役立ちます。ただし、デベロッパーはそれ以外にもさまざまなテストを実施して、アプリを包括的に検証することが必要です。リリース前レポートよりも高度な機能を備えるため細かい管理が可能、複数の端末で自動的にテストの実施が可能など Firebase Test Lab for Android の利点を最大限に活用すると、手動テストよりも遥かに効果的かつ効率的にテストを実施できます。

 

リリース管理についての関連情報

         ユーザーの期待に応えるため、品質に関するガイドラインに基づいてテストする

         リリース前レポートとクラッシュ レポートを使用してアプリを改善する

         アプリのベータ版テストを実施し、初期段階の貴重なフィードバックを得る

         段階的にアップデートをリリースしてリスクを最小限に抑える

         新時代のモバイルゲーム ローンチ戦略(Medium への投稿)

         ゲームのリリースにおけるリスクを最小化する(Playtime 2017 のセッション)

         新しくなったリリース管理ツールと端末のターゲティング ツール(I/O 2017 のセッション)

 

ストアでの表示

このセクションでは、Google Play に掲載されるアプリの情報の管理、アプリの掲載情報に含めるコンテンツのテスト、価格と市場の設定、アプリのレーティングの設定、アプリ内アイテムの管理、翻訳を行います。

[ストアの掲載情報] セクションでは、アプリのタイトル、説明、アイコン、ヘッダー画像、ヘッダー動画、スクリーンショット、ストアのカテゴリ、連絡先情報、プライバシー ポリシーへのリンクといった、アプリのメタデータを管理します。

 

効果的なストアの掲載情報を作成するために必要なのは、人目を引くアイコンと、アプリの何が特別かを表すヘッダー画像、動画、スクリーンショット(すべての端末カテゴリと対応しているすべての向きで作成したもの)、そして注目を集める説明です。ゲームの場合は、動画と 3 枚以上の横向きスクリーンショットをアップロードして、Play ストアのゲームのセクションで、おすすめのゲームのグループに動画やスクリーンショットとともに表示されるようにします。どのようなコンテンツがインストール数の増加に最も効果的なのかは、簡単に解決できる問題ではありませんが、次に紹介するセクションを利用すればその疑問への答えを見いだせます。

 

日本の不動産アプリ LIFULL HOME’S では、ストア掲載情報のテスト機能でアプリのアイコンとスクリーンショットのテストを実施した結果、インストール率が 188% 増加しました

 

 

[ストア掲載情報のテスト機能] では、アプリの説明、アイコン、ヘッダー画像、スクリーンショット、プロモーション動画といったさまざまな側面からストアの掲載情報をテストできます。画像や動画についてはグローバルに、テキストについては言語地域を対象にテストを実施できます。テストを実施する際は、テストするアイテムのバリエーション(最大 3 つ)と、テストの各バリエーションを表示するユーザーの割合を指定します。テストは、統計的に有意な数のユーザーに各バリエーションが表示されるまで実施され、インストール数の最も多かったバリエーションが示されます(もしある場合)。満足いく結果が得られた場合は、インストール数の最も多かったアイテムを選んでストアの掲載情報に適用し、すべての訪問者に表示できます。

 

テストを効果的に行うには、まず明確な目標を定めます。掲載情報で最も目に留まる部分はアプリのアイコンなので、最初にアプリのアイコンをテストします。その後で、掲載情報の他のコンテンツをテストします。1 回のテストにつき 1 種類のコンテンツをテストします。テストは 7 日間以上続ける必要があります。特にストアへのアクセス数が少ない場合は、テストの対象ユーザーを訪問者の 50% にすることをおすすめします。ただし、やや冒険的なテストの場合は対象ユーザーの割合を低めに抑えます。1 回のテストでインストール数の最も多かったコンテンツを残し、そのテーマでさらに別のバリエーションに対するテストを実施する、という形で繰り返しテストを進めていきます。たとえば、最初のテストでゲームのアイコンに含めるべきキャラクターを特定できたら、次はアイコンの背景色における各バリエーションの効果をテストします。

[価格と販売 / 配布地域] では、アプリの価格の設定や、アプリを配信する国の制限ができます。また、アプリが Android Wear などの特定の端末カテゴリに対応しているかどうかを示したり、ファミリー向けなどのプログラムにアプリを登録したりもできます。各端末カテゴリやプログラムには要件やおすすめの方法があります。それぞれの詳細情報へのリンクを後ほどご紹介します。

 

価格を設定する際はローカライズ機能が適用されます。この機能により、対象の国での一般的な価格の付け方に沿って自動的に価格の端数が調整されます。たとえば、日本向けには価格の末尾が .00 になります。この時点で価格設定テンプレートを作成することもおすすめします。価格設定テンプレートは Console のグローバル設定メニューから利用できます。価格設定テンプレートを使用すると、国別の価格のセットを作成して複数の有料アプリやアプリ内アイテムに適用できます。テンプレートに変更を加えると、変更はそのテンプレートを使って価格が設定されているすべてのアプリやアイテムに自動的に適用されます。

アプリの詳細を設定した後は、有料アプリのセールの実施、新しいプログラムへの登録、アプリの配信対象国の更新などをこのセクションで行います。

 

配信する端末のカテゴリやプログラムに関する詳細情報

 

Android Wear に配信する

Android TV に配布する

Android Auto に配布する

Daydream に配信する

ファミリーや子供向けのアプリやゲームを配信する

managed Google Play を利用して企業内や組織内にアプリを配布する

 

次に紹介するのはアプリのコンテンツのレーティングです。レーティングを取得するには、コンテンツの性質に関するレーティング質問票に回答します。回答し終わると、世界中のレーティング機関から適切なレーティングのバッジがアプリに割り当てられます。コンテンツのレーティングが割り当てられていないアプリは Play ストアから削除されます。

[アプリ内アイテム] セクションでは、アプリで販売するアイテムや定期購入のカタログを管理します。このページにアイテムを追加しても、アプリやゲームに機能が追加されるわけではありません。各アイテムや定期購入の配信やロック解除をアプリにコーディングする必要があります。このセクションでは、ユーザーに請求する金額や定期購入を更新するタイミングなど、こうしたアイテムについてストアが行う処理を指定します。具体的には、アプリ内アイテムの場合は各アイテムの説明と価格を設定します。定期購入の場合は、説明と価格の詳細に加えて、請求期間、試用期間、未払い時の猶予期間を設定します。アイテムの価格は個別に設定することも、価格設定テンプレートに基づいて設定することもできます。各国の価格を個別に設定する場合は、実勢為替レートに基づくデフォルトの価格を受け入れるか、それぞれの価格を手動で設定します。

 

 

Noom は Google Play のアプリをローカライズすることで、国外からの収益が 80% 増加しました。

このセクションの最後の項目は [翻訳サービス] です。Play Console を介して、信頼できる厳選された翻訳者に依頼してアプリを別の言語に翻訳することができます。アプリを現地の言語にローカライズすると、その言語を使う国でのストアの掲載情報のコンバージョン率が上がり、インストール数が増える可能性が極めて高くなります。Play Console には、ターゲットとして最適な言語の特定に役立つツールが用意されています。たとえば、ユーザー獲得パフォーマンス レポートを使えば、ストアの掲載情報へのアクセス数が多いのにインストール数が少ない国を特定できます。自社のテクニカル チームがアプリのユーザー インターフェースの翻訳に取り掛かっている状況でこのサービスの利用を予定している場合は、他のテキストも併せて翻訳できます。その際、ストアの掲載情報のメタデータ、アプリ内アイテムの名前、ユニバーサル アプリ キャンペーンのテキストが追加された strings.xml を翻訳用に送信してください。

 

ストアでの表示についての関連情報

         Google Play のストアの掲載情報の魅力を高めて、インストール数を増やす

         注目を集めるヘッダー画像でアプリをアピールする

         ストア掲載情報のテスト機能を活用して、コンバージョン率を高めてインストール数を増やす

         グローバル展開と他国でのユーザー拡大を実現する

 

 

ユーザー獲得

 

Peak Games では、Android での平均ユーザー獲得単価を他のプラットフォームに比べ 30~40% も低く抑えることができています

 

どのデベロッパーもユーザーにリーチしたいと考えています。Play Console のこのセクションを利用すれば、デベロッパーはユーザーについて理解し、ユーザー獲得と定着率の向上を実現できます。

[獲得レポート] では、アプリ内アイテムか定期購入かに応じて、最大で下記の 3 種類のレポートを検証できます。

         アプリをアンインストールしていないユーザー - アプリのストアページにアクセスし、その後アプリをインストールしてから 30 日間アンインストールしていないユーザーの数を表示します。

         購入者 - アプリのストアページにアクセスし、その後アプリをインストールして 1 件以上のアプリ内アイテムの購入または定期購入を行ったユーザーの数を表示します。

         定期購入者 - アプリのストアページにアクセスし、その後アプリをインストールしてアプリ内定期購入を有効にしたユーザーの数を表示します。

各レポートには、レポート対象期間内にアプリのストアの掲載情報にアクセスしたユニーク ユーザーの数と、アプリをインストールしたユーザーの数、アプリをアンインストールしていないユーザーの数、および購入者数または定期購入者数(購入者レポートまたは定期購入者レポートのみ)を表したグラフが表示されます。表示できる十分なデータがない場合、一部のレポートは空白になります。各レポートでは、[測定方法] のプルダウンを使用して、データの表示を次の内訳の基準で切り替えることができます。

         ユーザー獲得チャネル - Play ストア、Google 検索、AdWords など、どこから訪問者がアクセスしてきたのかチャネルごとにデータを分類した表を表示します。

          - それぞれの国別の訪問者の合計数を表示します。

         国(Play ストア オーガニック) - Google Play での検索や閲覧によってオーガニックな方法でストアの掲載情報にアクセスした訪問者の合計を国別に表示します。

すべてのレポートにおいて、オプションを切り替えることで、検索結果やウェブ版 Play ストアから直接インストールしたユーザーなど、ストアの掲載情報にアクセスせずにインストールしたユーザー数を表示できます。

 

ユーザー獲得チャネル別のレポートや国(Play ストア オーガニック)別のレポートを表示する際、十分なデータがあればコンバージョン率ベンチマークを表示できます。このベンチマークを使用すると、アプリのカテゴリや収益化の方法に基づいて、Play ストア内の類似するアプリと自社アプリとの成果を比較できます。ベンチマークで、インストールを増やす取り組みが成果を上げているかどうかを手軽に確認できます。

 

Play ストアの掲載情報への訪問者数を増やす方法の 1 つは広告キャンペーンを実施することです。広告キャンペーンは [AdWords キャンペーン] から簡単に開始できます。キャンペーンを開始するには、AdWords アカウントを作成し、自分の Play アカウントとリンクさせます。その後、このセクションでユニバーサル アプリ キャンペーンを作成してトラッキングします。この種のキャンペーンでは AdWords の機械学習機能を利用して、対象のアプリに最も適したなユーザー獲得チャネルと目標インストール単価(CPI)が特定されます。キャンペーン用のテキスト、画像、動画を用意するだけで、残りの処理はすべて AdWords によって行われます。広告は Google Play、Google 検索、YouTube、AdMob ネットワーク内の他のアプリ、Google ディスプレイ ネットワーク内のモバイルサイトに掲載されます。

ユニバーサル アプリ キャンペーンを開始すると、獲得レポートでそのデータを確認できます。ただし、データを詳しく検証するには自分の AdWords アカウントのレポートにアクセスしてください。

インストール数を増やしエンゲージメントを促進するためのもう 1 つの機能が、[プロモーション] セクションから利用できます。このセクションではプロモーション コードの作成や、プロモーション キャンペーンの管理ができます。例えば、アプリ(ユーザーが Play ストアでアプリを購入する必要がある場合)やアプリ内アイテムの無料キャンペーンなどが効果的に行えます。

このセクションで最後に紹介する機能は [最適化のヒント] です。アプリやそのパフォーマンスの改善につながる変化を Google Play がキャッチすると、最適化のヒントが作成されます。最適化のヒントでは、そのアプリの人気が高い地域に応じて翻訳候補の言語を提案したり、古くなった Google API を使用していることを指摘したり、Google Play ゲームサービスを利用するメリットがあれば指摘したり、アプリがタブレット用に最適化されていないことを検出したりするなど、さまざまなヒントが提案されます。ヒントにはそれぞれ手順が記載されており、簡単に実践できます。

 

ユーザーの獲得と定着についての関連情報

         価値の高いユーザーがどこからアクセスしているかを把握することでマーケティングを最適化する

         ユニバーサル アプリ キャンペーンでダウンロード数を増やす

         グローバル展開と他国でのユーザー拡大を実現する

         有料ユーザーの獲得状況から推測する(Medium への投稿)

         APK を小さくしてインストールを増やす(Medium への投稿)

         新興市場向けに Android アプリを最適化する方法(Medium への投稿)

         Google Play のデータを有効に活用するには(I/O 2017 のセッション)

 

 

売上レポート

 

「Play の分析機能やテスト機能は他に例を見ないもので、Hooked のようなデベロッパーが成長するのに欠かせない重要なインサイトを与えてくれます。自社の収益を把握して最適化するうえで極めて重要な役割を果たしています。」プレルナ グプタ、Hooked 創業者兼 CEO

 

アプリ、アプリ内アイテム、定期購入を販売している場合は、自社のアプリがどのように収益を生んでいるかを追跡して把握する必要があります。[売上レポート] セクションからは、さまざまなダッシュボードやレポートにアクセスできます。

このセクションの最初のレポートでは、収益と購入者の概要を確認できます。レポートには、収益と購入者のパフォーマンスが前のレポート対象期間と比較してどのように変化したかが示されます。収益向上を目的としたキャンペーンを実施中の場合は、指標がどのように改善しているかを確認するうえでこうした比較がとても役立ちます。

 

別のレポートでは収益購入者コンバージョンの内訳の詳細を確認して、ユーザーの支出傾向についての分析情報を得ることができます。各レポートでは、過去 1 日間、7 日間、30 日間、アプリ公開からの全期間など、所定の期間のデータを表示できます。また、収益のレポートと購入者のレポートでは、端末別や国別のデータにドリルダウンすることもできます。

コンバージョン レポートは、ユーザーの支出傾向の把握に役立ちます。[コンバージョン率] の表には、アプリでアイテムを購入しているユーザーの割合が表示され、最近行った変更がコンバージョンに及ぼした影響を確認できます。[購入者ごとの支出] の表では、ユーザーの支出傾向の変化や、有料ユーザーのライフタイムバリューについての分析情報を確認できます。

 

収益化についての関連情報

 

         Google Play の課金サービスを利用してアプリ内アイテムを販売する
 

         コンバージョンが増えるようにアプリを設計する
 

         Firebase 向け Google アナリティクスを使用してコンバージョンを向上させる
 

         プレーヤー分析を使用し、収益目標に沿ってゲームビジネスを管理する
 

         ユーザーを初めてのアプリ内購入に導くには(Medium への投稿)

 

         アプリの収益化の未来を予測(Medium への投稿)
 

         ゲームをサービスとして提供する際の収益化改善に関する 5 つのヒント(Medium への投稿)
 

         Android アプリでのコンバージョンを促進する(Playtime 2017 のセッション)
 

         ゲームのライフタイム バリューを追求する(Playtime 2017 のセッション)
 

 

 

「すぐに分析に利用できる定期購入データは貴重です。定期購入の売上動向を期間ごとにモニターできることを、多くのデベロッパーが便利だと感じるでしょう。」カイル グリモンプレズ、Glu クロスプラットフォームおよび Android 開発部門トップ

 

最後に、定期購入を販売している場合は、ダッシュボードで定期購入の状況を包括的に確認して、定期購入の拡大、解約数の削減、収益の向上を実現する方法について的確な意思決定ができます。

ダッシュボードに、概要、詳細な定期購入獲得レポート、全継続期間レポート、解約レポートが表示されます。この情報を使用して、新たな定期購入者を獲得しチャーンを減らすための、マーケティングやアプリ内メッセージングの最適化案を特定できます。

 

 

定期購入についての関連情報

 

         Google Play の課金サービスを利用して定期購入を販売する
 

         四季を通じた定期購入ビジネスの構築(Medium への投稿)
 

         アプリの定期購入者を維持する方法(Medium への投稿)
 

         定期購入ビジネスの課題を巧みに解決(Medium への投稿)
 

         行動経済学を応用してアプリの定期購入の価値を伝えるには(Medium への投稿)
 

         Google Play の定期購入で収益を高める(I/O 2017 のセッション)

 

 

 

ユーザー フィードバック

 

評価とレビューは、コミュニティの意見を聞くのにとても役立っています。当社では Google 翻訳を使って、ユーザーの母国語で返信しています。これでさらに評価が上がりました。すべてのゲームで 4.4 以上、平均ならもっと高くなります。

 — アンドレス バローネ、Papumba チーフ プロダクト オフィサー

 

評価やレビューを通じたユーザーからのフィードバックは重要です。Play ストアの訪問者は、アプリの評価とレビューを参考にしてインストールするかどうかを決めています。また、レビューを通じてユーザーと密にコミュニケーションをとることで、アプリに関する有用なフィードバックを得ることができます。

[評価] では、すべての評価の概要と、国、言語、アプリのバージョン、Android のバージョン、端末、携帯通信会社別の内訳、経時変化を確認できます。このデータをドリルダウンして、ご自分のアプリと、同一カテゴリに属するアプリの評価のベンチマークを比較できます。

このデータを分析する場合は、確認すべき主な点が 2 つあります。1 つ目は評価の経時変化です。評価が上がっているか、それとも下がっているかは重要なポイントです。評価が下がっている場合は、最近実施したアップデートの見直しが必要なことを示唆しています。アップデートによってアプリが使いづらくなっていたり、頻繁にクラッシュを発生させる問題が混入していたりする可能性があります。2 つ目は、評価が著しく低い地域がないか探すことです。特定の言語において評価が低い場合、翻訳の品質が不十分であることを示唆している可能性があります。また、特定の端末において評価が低い場合、アプリがその端末向けに最適化されていないことを示唆している可能性があります。全体的に評価が良好で、特にアプリの改善案を見つけるのが難しい場合には、低評価の「ポケット」を見つけて対処することで評価をさらに向上できます。

 

当社ではレビュー解析機能を使って Google Play のユーザーからのフィードバックを収集し、機能を改善しています。また、個別のユーザーに直接返信できるため、ユーザーとのより密接なコミュニケーションを通じて、彼らの本当のニーズを理解できます。

 — ベンジ チャン、Erudite プロダクト マネージャー

ユーザーはアプリのレビューを書かなくても評価を付けられますが、レビューが書かれている場合は、その評価を付けた理由をレビューの内容から把握できることがあります。こうした作業には [レビュー解析] セクションが役立ちます。このセクションでは、更新された評価、ベンチマーク、トピックの分析の 3 つのインサイトを得ることができます。

 

[更新された評価] では、レビューを変更したユーザーが評価をどのように変更したかを確認できます。データは、デベロッパーが返信したレビューと返信しなかったレビューとに分類されます。このレポートからは、否定的なレビューに返信する(たとえば、問題が解決されたことをユーザーに返信で知らせる)と、ユーザーが戻ってきて評価を上方修正するケースが多いことがわかります。

[ベンチマーク] では、対象のアプリのカテゴリでの一般的なレビューのトピックに基づいた評価の分析を確認できます。たとえば、アプリのログインの利便性についてユーザーがどのように言及しているかや、その項目についてのレビューが評価にどう影響しているかを確認できます。また、評価やレビューの数を、同一カテゴリに属する類似のアプリと比較できます。詳細の確認が必要な場合は、トピックをクリックするとその分析を構成しているレビューが表示されます。

[トピック] では、アプリのレビューで使用されている主な語句と、そうした語句が評価に及ぼす影響についての情報を確認できます。それぞれの語句をドリルダウンして、その語句が出現するレビューの詳細を確認することで、現在の状況をより詳しく把握できます。この分析機能は、英語、ヒンディー語、イタリア語、日本語、韓国語、スペイン語のレビューに対して提供されます。

 

「簡単にレビューを検索でき、必要があればユーザーに連絡して詳しい情報を得られます。私の場合は週に 5~10 時間も時間を節約できました。」

 — オリビア シェーファー、Aviary コミュニティ サポート スペシャリスト

 

[レビュー] セクション自体では、個別のレビューを確認できます。デフォルトでは、すべての言語、あらゆるソースからの最新のレビューが表示されます。フィルタ オプションを使用してリストを絞り込むこともできます。[すべての返信状況] というオプションに注目してください。レビューにフィルタを適用して、まだ返信していないレビューや、返信後にユーザーがレビューや評価を更新したレビューを探すことができます。[このレビューに返信] をクリックするだけで、レビューに簡単に返信できます。

ごくまれに、コメント投稿に関するポリシーに違反しているレビューが見つかることがあります。そのような場合は、レビューの件名にある旗のアイコンをクリックして報告できます。

 

 

スペインのゲーム デベロッパー Omnidrone では、早期アクセスとベータ版のフィードバックを活用して定着率を 41%、エンゲージメントを 50%、収益を 20% 改善しました

[ベータ版のフィードバック] は特別なセクションです。アプリのオープンベータ版テストを実施する場合、テスターから寄せられるレビューによるフィードバックがここに表示されます。そうしたレビューは製品版アプリの評価やレビューには含まれず、一般に公開されることはありません。このセクションの機能は通常のフィードバック向けの機能と同様で、レビューのフィルタ、レビューへの返信、ユーザーとのやり取りの履歴の確認ができます。

 

ユーザー フィードバックについての関連情報

         アプリのレビューを読んで返信し、ユーザーと積極的に関わる

         ユーザー レビューを分析してアプリに関する意見を把握する

Play Console 全体のセクション

ここまで、各アプリに対して利用できる Play Console の機能を紹介してきました。ここからは Play Console 全体の機能であるゲームサービス、注文管理、レポートのダウンロード、アラート、設定について簡単に紹介します。

 

Senri はレオズ・フォーチュンに Play ゲームサービスのゲーム保存機能を実装し、リーダーボードもチャプターごとに 1 つずつ実装しました。Google Play ゲームサービスのユーザーは、1 日後のリピート率が 22% 高く、また 2 日後のリピート率が 17% 高い結果となりました。

 

Google Play ゲームサービスには多様なツールが用意されており、プレーヤー エンゲージメントの向上に役立つ次のようなゲーム機能を提供しています。

         リーダーボード — プレーヤーが友だちとスコアを比べたり、上位プレーヤーと競ったりできます。

         実績 — ゲーム内に設定された目標をプレーヤーが達成すると、経験値(XP)を獲得できます。

         保存済みゲーム — ゲームのデータを保存して複数の端末間で同期することで、プレーヤーが簡単にプレイを再開できるようにします。

         マルチプレーヤー型ゲーム — 複数のプレーヤーがリアルタイムやターンバイターンのマルチプレーヤー型ゲームを一緒に楽しむことができます。

こうした数多くの機能を、ゲームのコードに変更を加えることなく更新、管理できます。

 

エリック フロエムリングはプレーヤー分析を利用して、ゲーム Bombsquad のユーザーごとの平均収益を 140%、有料ユーザー 1 人あたりの平均収益を 67% と大幅に向上させました

 

[プレーヤー分析] では、ゲームのパフォーマンスに関する重要な情報を 1 か所で確認できます。ゲームビジネスの管理やゲーム内のプレーヤーの行動の理解に役立つさまざまな無料レポートが用意されています。ゲームに Google Play ゲームサービスを統合すると標準機能として利用できます。

 

プレーヤーの購入に関する 1 日の目標を設定して、[目標と実際] グラフでパフォーマンスを確認したり、[ビジネス推進要因] レポートによって基準とする類似のゲームと比較してプレーヤーの購入傾向がどの程度なのかを確認したりできます。[継続プレーヤー数] レポートでは新しいユーザー コホートでプレーヤーの定着率を確認でき、[プレーヤーの進行状況] レポートではプレーヤーがどこに時間をかけ、どこで手間取ったり困惑したりしているかを把握できます。また、[ソースとシンク] レポートはゲーム内経済の管理に役立ちます。たとえば、ゲーム内のリソースをプレーヤーが消費するよりも早く提供していないかの確認に利用できます。

また、プレーヤーの行動の詳細を確認することもできます。[目標到達プロセス] を使用して、実績、購入、カスタム イベントなどの連続するイベントからグラフを作成したり、[コホート] レポートを使用して、任意のイベントを選んで新しいユーザー コホートで累積イベントの値を比較したりできます。プレーヤー時系列エクスプローラを使用して、重要な場面でプレーヤーに何が起きたかを分析したり、[イベント ビューア] を使用して、Play ゲームのカスタム イベントに基づくレポートを作成したりできます。

 

Google Play ゲームサービスについての関連情報

         Google Play ゲームサービスを使って、より魅力的なゲーム環境を構築する

         プレーヤー分析でゲーム内でのプレーヤーの行動を理解する

         ゲーム デベロッパー向けの Medium へのすべての投稿

 

[注文管理] では、ユーザーが行ったすべての支払いの詳細にアクセスできます。カスタマー サービスの担当者はこのセクションを利用して、支払いの検索と払い戻しや、定期購入の解約といった作業を行います。

[レポートをダウンロード] を使用すると、クラッシュと ANR(アプリが応答しない)エラー、レビュー、売上レポートの詳細を含んだデータを取得できます。また、インストール、評価、クラッシュ、Firebase Cloud Messaging(FCM)、定期購入の集計データも入手できます。こうしたダウンロードしたファイルを利用すれば、Play Console で収集したデータを、使い慣れた任意のツールで分析できます。

[アラート] には、クラッシュ、インストール、平均評価、アンインストール、セキュリティに関する問題が表示されます。Google Play ゲームサービスを使用しているゲームでは、機能の不正使用や、API 呼び出しの割り当て量に達した(または割り当てを超えている)などの理由でブロックされる可能性のあるゲーム機能についてのアラートが表示されます。[設定] メニューの [通知] セクションで、メールによるアラートの受け取りを設定できます。

[設定] では、さまざまなオプションを使用して、デベロッパー アカウントの管理や Play Console の動作の制御ができます。

デベロッパー アカウントに関する重要な機能の 1 つが、[ユーザー アカウントと権限] です。Console でどのユーザーにアプリ関連の機能やデータへのアクセスを許可するかを、細かく管理できます。チームの各メンバーに、アカウント全体や特定のセクションでの表示権限や編集権限を付与できます。たとえば、マーケティング チームには、ストアの掲載情報、レビューへの返信、AdWords キャンペーンの編集権限を付与しつつ、Console の他のセクションでの編集権限は付与しない、といった管理ができます。

[デベロッパー ページ] を作成して、アプリやゲームと自社のブランドを紹介することをおすすめします。ヘッダー画像、自社のロゴ、簡単な説明、ウェブサイトの URL を追加したり、おすすめアプリを選択したりできます(全アプリの一覧は自動的にページに追加されます)。

[設定] では、ウェブ インターフェースやメールでどの Play Console の通知を受け取るかの選択、ニュースレターへの登録とフィードバックやアンケートへの参加の選択、職務の設定、Console の使用状況データの送信に関する設定の変更などが可能です。

Play Console アプリの入手

本稿のスクリーンショットはウェブ版の Play Console ですが、Android 搭載端末向けの Play Console アプリもご利用いただけます。アプリの統計情報、評価、レビュー、リリース情報にすばやくアクセスできます。最新リリースがストアに公開されたときなどの、重要なお知らせの通知を受け取れるほか、レビューへの返信などの迅速な対応も可能です。このアプリは Google Play で入手できます

 

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