2020.10.18 「人間がわたしに何をなしえましょう」
苦難のダビデの祈り 詩篇 Psa.56:1-14
サムエル上1Sam.21:8-16
「恐れをいだくとき、わたしはあなたに依り頼みます。
神の御言葉を賛美します。神に依り頼めば恐れはありません。
肉にすぎない者が、わたしに何をなしえましょう。」
詩篇 Psa.56:4-5
I trust in God and am not afraid;
I praise him for what he has promised.
What can a mere human being do to me?
この56章篇の1節を見ると、ダビデが「ペリシテ人に捕らえられたとき」と書かれています。その出来事はサムエル記上の21章に記されています。
ここから、ダビデの人生で、最も苦しかった逃亡者としての記録が始まり、サムエル記上の始まりまで続きます。前回も申し上げましたが、波乱万丈のダビデの生涯を知るためには、サムエル記を読むことです。その逃亡中に、ダビデは常に神に祈り、記録もしました。ですから、彼の心を知るためには、詩篇を読むことです。彼の置かれていた状況を考えながら読むと、詩篇の言葉の一つ一つが生きてきます。以下は、その対照表です(ご参考までに)。
ダビデの境遇と心の記録 The Psalms in 1 Samuel
サムエル1 Sam. 詩篇
19:11 When Saul sent men to watch the house in order to kill David. Ps. 59
21:10, 11 When the Philistines captured David in Gath Ps. 56
21:10–15 When David pretended madness before Abimelech Ps. 34
22:1; 24:3 When David fled from Saul into the cave Ps. 57
22:1; 24:3 When David was in a cave Ps. 142
22:9, 10 When Doeg(ドエグ) the Edomite warned Saul about David Ps. 52
23:14 (2 Sam. 15:23–28) When David was in the wilderness of Judea Ps. 63
23:19 When the Ziphites(ジフ人) warned Saul about David Ps. 54
今日は、この56篇と34篇から、ダビデの信仰と祈りについて学びたいと思います。
まずサムエル記上の21章を読みましょう。 次に、二つの詩編を読みます。 34篇と56篇です。
メッセージ
Psa 34:15 主の目は正しい者に向き、その耳は彼らの叫びに傾けられる。
Psa 34:16 主の御顔は悪をなす者からそむけられ、彼らの記憶を地から消される。
Psa 34:17 彼らが叫ぶと、主は聞いてくださる。そして、彼らをそのすべての苦しみから救い出される。
Psa 56:4 神にあって、私はみことばを、ほめたたえます。
私は神に信頼し、何も恐れません。
肉なる者が、私に何をなしえましょう。
56:5 神の御言葉を賛美します。神に依り頼めば恐れはありません。
肉にすぎない者が、わたしに何をなしえましょう。
56:12 神に依り頼めば恐れはありません。
人間がわたしに何をなしえましょう。
ローマ Rom 8:31
それでは、これらの事について、なんと言おうか。
もし、神がわたしたちの味方であるなら、だれがわたしたちに敵し得ようか。
Psa 34:4 私が主を求めると、主は答えてくださった。
私をすべての恐怖から救い出してくださった。
Psa 34:5 彼らが主を仰ぎ見ると、彼らは輝いた。
「彼らの顔をはずかしめないでください。」
Psa 34:6 この悩む者が呼ばわったとき、主は聞かれた。
こうして、彼らはすべての苦しみから救われた。
Psa 34:7 主の使いは主を恐れる者の回りに陣を張り、彼らを助け出される。
すると, 恵みを証する人となる。
Psa 34:8 主のすばらしさを味わい、これを見つめよ。
幸いなことよ。彼に身を避ける者は。
〈結び〉どんな苦しみの時にも、神との関係を、キリストに在って正しく保ち、信頼の祈りを捧げ続け、望みに生きましょう。あなたは、必ず勝利者となり、「主の素晴らしさを」証する人になるでしょう。