毛髪再生医療のための長期保存及び移植用デバイスの開発

毛髪再生医療において、移植体となる細胞集団を作製した後、患部に輸送する施術が不可欠である。しかし、従来の細胞輸送法には皮下注射や手術等があげられるが、それらの方法には手法の熟達や手間を要する。そこで新たに開拓された技術が、美容で主に用いられているマイクロニードルを応用するというものである。ニードル内に細胞を充填すれば、塗布する簡便な操作のみで細胞輸送を迅速に行えることが期待されている。本研究ではその技術に注目し、ニードルの素材を細胞の培地ごと凍結させたものであるクライオマイクロニードルを毛髪再生に応用することで、任意のタイミング、任意の場所で施術が行える様な移植体デバイスの開発を目指している。