2007ルール改正の主なポイント

5-8項2.

打ち合わせ

効果の新設

5.選手交代の通告のために「タイム」を要求し、選手交代が行われている間に(「タイム」がかかっている間に)、守備側が打ち合わせをしたとしても、それは「打ち合わせ」とはみなさない

 (注)「タイム」を要求し、「打ち合わせ」を行った後、プレイ再開前にそのまま選手交代の通告を行ったとしても、その場合は「打ち合わせ」1回がカウントされる

事例1

守備側監督は「タイム」を要求し、球審に投手の交代を告げた後、投手が準備投球中に監督はピッチャーズマウンド付近に内野手を集め、「打ち合わせ」を行った。

  →5-8項2.<効果>2(5)を適用し、「打ち合わせ」とはみなさない

事例2

守備側監督は「タイム」を要求し、ピッチャーズマウンド付近に投手を含めた内野手を集め、「打ち合わせ」を行った。その後、監督はマウンド付近から球審のところに歩み寄り、投手の交代を告げた。

  →5-8項2.<効果>2(5)(注)を適用し、「打ち合わせ」1回がカウントされる

6-8項2.

準備投球

効果の新設

2.同一イニング中に、いったん交代した投手が再び投手に戻るときは、準備投球は認められない。

 <効果>2 投手が準備投球を行ったときは、1球ごとにワンボールが宣告される。

運 用

一塁塁審・三塁塁審は連携して、準備投球のできない投手に投球させないようにしなければならない。

(球審が交代を記録員に通告している時)

8-2項14.

打者走者がアウトになる場合

注の新設

攻撃側のメンバー(走者は除く)が、野手がファウル飛球を捕球しようとしているのを妨害したとき。

 (注1)走者がいる場合は、打者走者をアウトにしないで、本塁に最も近い走者がアウトになる。

 (注2)走者が妨害した場合は、その走者はアウトになる。

 (注1)(注2)とも打者はファウルボールとして打撃を継続する。

参 考

攻撃側メンバーとはベースコーチ・バットボーイ(ガール)・ベンチにいるプレイヤー等で「アウトにできない」対象をいう。

事例1

走者二・三塁。打者が三塁ベース前のファウル地域にフライを打ち上げたとき、これを捕球しようとした三塁手の守備を三塁ベースコーチが妨害した。

 →8-2項14.(注1)を適用して、本塁に最も近い走者である三塁走者をアウトにする。

  ボールデット。打者はファウルボールで打撃を継続する。

   ※06年のルールでは「打者アウト。ボールデット」としていた

事例2

走者二・三塁。打者が三塁ベース前のファウル地域にフライを打ち上げたとき、これを捕球しようとした三塁手の守備を三塁走者が妨害した。

 →8-2項14.(注2)を適用し、妨害した三塁走者アウト。

  ボールデット。打者はファウルボールで打撃を継続する。

   ※06年のルールの適用と同じである

8-3項1.

進塁と逆走塁

例外の新設

1.進塁するときは一塁・二塁・三塁・本塁の順に各塁に触れなければならない

【例外】走者が触塁を妨害されたときは、たとえその塁に触れていなくても、触塁したものとみなし、そのまま進塁することができる。

   また前位の走者が本塁で触塁を妨害され、後位の走者が本塁に触れてしまった場合でも、前位の走者は本塁に触塁したものとみなし、その得点は認められる。

経 緯

◆2005年の中央研修会での解説◆

本塁上で走塁妨害が発生し、妨害を受けた前位の走者が触塁をする前に後位の走者がし本塁に触塁した場合は、アピール権が残る。

  (中略)

走塁妨害された走者も正しく本塁に触れなければ得点は認められず、たとえ球審の「オブストラクション」の宣告により本塁を与えられた走者であっても、本塁に触れないでベンチに入った場合、野手が本塁に触球しアピールすれば当該走者はアウトになる。

即ち、走塁妨害を受けた場合でも、そのために走者が有利になることはなく、安全進塁権が与えられるだけである。

事例1

一死走者一塁、打者がライト線にヒットを打った。一塁走者は二塁塁上で、守備機会もなく、球も持っていない守備者に接触したため、二塁に触塁することができなかった。走者はそれでも三塁を狙ったが、三塁手前でタッチアウトになった。

 →8-3項1.(例外)前段を適用

 走者は二塁に触塁したものとみなし、進塁することが認められる。三塁手前のタッチアウトは、妨害がなければ三塁まで達していたと判断される場合、三塁までの安全進塁権が与えられる。

事例2

2対1で先攻チームがリードしている7回裏の攻撃。二死、走者二・三塁で打者の打った打球はセンター前に落ちるヒットとなり、二塁走者・三塁走者とも三塁を回ってホームに突っ込んだ。センターからホームへ好返球され、一瞬アウトと思われたが、捕手がホームベースを完全にブロックしていたために、三塁走者はスライディングはしたが、はじき飛ばされて本塁に触塁することができなかった。捕手も転倒した。このとき球審はオブストラクションのコールをした。続けて進塁してきた二塁走者は、この隙に本塁に達した。

 →8-3項1.(例外)後段を適用

 前位の走者は本塁に触塁したものとみなし、その得点は認められる。このケースでは、3対2で後攻チームのサヨナラゲームとなる。