2012ルール改正の主なポイント

1-16項

クローホップ

文章追加

クローホップ CROW HOPとは、投球時、投手板以外の地面に軸足をずらして、その地点から投球することをいう。

 投手板から軸足をずらして(投手板から離れた地点から)投球を開始し、投手板以外の地点を蹴り出して投球すれば、これは不正投球である。

(注)投手は、投手板から蹴り出していれば、跳んで(リーピング)、着地し、一連の動作の中で投球してもよい。軸足が投手板から蹴り出され、その後に軸足が一連の動作として動き続けている場合は、フォロースルーとみなし、クローホップとみなさない。

ポイント

従来と解釈・適用が大きく異なる点は、最初から軸足を投手板以外の地点にずらし、投球した場合が、「クローホップ」であり、不正投球が適用されるが、正しく投手板から蹴り出し、投球を開始すれば、軸足が前方にずれ、いわゆる「セカンドポイント」を作り、そこから改めて蹴り出しているように見えても、それが一連の動作であれば、それは「フォロースルー」とみなされ、「クローホップ」は適用されず、「正しい投球動作」として認められるというところである。

1-41項

リーピング

項目新設

リーピング LEAPINGとは、投球動作を開始し、投手板から蹴り出し、身体全体が空中にある状態をいう。すなわち、正しく投手板を蹴り出した後、投手の軸足と自由足の両方を含む身体全体が空中にあって、ホームプレートに向かって動き、着地して、一連の動きの中で投球を行うことである。これは合法的な投球動作である。

ポイント

従来のJSAルールでは、「軸足を引きずっていれば合法」「軸足の甲が下を向いたままならば合法」との判断基準を用いてきたが、ISFではすでに2010年からこの項目が導入されて各種の国際大会が行われていること、国内への外国選手の進出などの情勢から、JSAにおいても今年度から導入することになったものである。

6-3項

正しい投球動作

変 更

7.投手の軸足は、前方へ引きずったり、跳んだりする前は、投手板に触れていなければならない。

 (注1)軸足は、投手板に触れたままであれば、投手板の上でスライドさせてもよい。軸足を投手板から持ち上げて、再び置き直すと不正投球となる。

 (注2)投手板から蹴り出していれば、軸足を引きずったり、跳んだりして着地し、投球することは合法的である。軸足を投手板から離し、前方へ移動させ、投手板に触れていない地点から投球すると不正投球となる。

8.投手板から軸足をずらして(投手板から離れた地点から)投球を開始し、投手板以外の地点を蹴り出して投球すれば、これは不正投球である。(クローホップ)

ポイント

1-16および41項の変更に伴う投球動作の変更である。

競技者必携改正の主なポイント

協議会運営に関する注意事項

  7. 投球について

変 更

(4)投手の手から球が離れる前に、野手が本塁と塁との間の1/2以内に位置するような極端な前進守備することは、打者の視界内となり・・・(後略)

ポイント

極端な前進守備か否かの判断は審判員に任せられるものであるので、1/2以内でなくとも打者への妨害行為とみなされる場合がある。

審判の部 6.審判実務のために

  2. 審判員が開始前におこなうべきこと

修 正

(4)両チームの主将による打順表の提出。(攻守決定、必要事項の打ち合わせ)

 ※球審と二塁塁審が行う (このとき自己紹介する)

追 加

(7)競技場星美終了後に、両チームの監督と当該審判員が本塁に集まり、打順表の最終確認を行う。

  (このとき自己紹介する)

ポイント

自己紹介のタイミングが変更された。

  3. 試合開始時、攻守交代時の審判員の位置

修 正

(1)球審による打順表の確認が終わったのち、審判員4名(外野審が入った場合は6名)がネット前に一塁側から〔2、1、P、3〕〔右、2、1、P、3、左〕の順に並び・・・(後略)

  4. 球審について

追 加

(3)イ.(前略)・・・最後の準備投球の前に、“あと1球”または“ラストボール”と投手に向かってコールし、捕手が捕球した時点で打者を呼び、捕手が二塁または他の塁に送球したのち・・・(後略)

  5. 塁審について

追加・変更

(5)塁審の動きと判定位置ア.フォースプレイ

【一塁】塁から6~7m程度の距離で、送球のコースに対して原則として90度の位置に移動して判定する。

 このとき、塁から45度以上は超えないようにし、通常フェア地域の中に3歩移動する。

  ※図dの④⑤の方向からの送球に対する位置の変更あり

ポイント

判定は止まった状態でしっかりと確認して行うことが必要なため、無理に大きく移動して不十分な判定にならないように変更されることになった。

審判の部 7.審判員の基本動作

  投球の宣告 ストライク

変 更

①“ストライク”とコールすると同時に膝を伸ばし、右手を開いて情報に挙げる。してから立ち上がり、右手の肘を直角に曲げてハンマーポジションを作る。・・・(後略)

その手を軽く握りながら、肘が直角になる程度までおろす。左手は身体の前面のベルトの上で軽く握る。

ポイント

膝を伸ばすタイミングが、コールと同時から、コールをした後に変更となった。

 また右手は、ツーアクション(開いて上方に挙げたのち軽く握りながら下ろす)からワンアクション(握った手を直接ハンマーポジションに置く)に変更となった。

  死球 デッドボール

追 加

両手を高く挙げ(タイムのシグナル)、“デッドボール”とコールし、マスクを外して左手で一塁を指さす。

ポイント

外したマスクを右手に持ち替えてから左手で一塁を指さすこと。

  チェックスイング

変 更

①球審が振ったと確認したときは、打者を左手で右(左)打者のときは右(左)手で指さし・・・(中略)・・・

③球審が塁審の判定を求めるときは、マスクを外して右手で塁審(右打者は一塁、左打者は三塁)を指さしてアドバイスを求める。このとき、右(左)打者のときは右(左)手で一塁塁審(三塁塁審)を指さし、“チェック”とコールする。

  ④求められた塁審は、直ちに自らの判定によりゼスチュアとコールで応答する。

ポイント

昨年までは右手で塁審を指さししたが、今年度からは右打者のときは右、左打者のときは左手で指さしすることとなった。

なお左打者のときは、外ししたマスクを右手に持ち替えてから指さしすること。

  打球の判定 (フェア)

追加・変更

①球審は“フェア”のコールをしない・・・(中略)・・・三塁線(一塁線)のときは、右手人差し指(マスクを持った左手)でフェア地域を示す。

②塁審は、きわどい打球を追ってよく確認し、フェアのシグナルを出す。(内野側の腕を、フェア地域に向かって、横にまっすぐ伸ばす)レフト線(ライト線)のときは右(左)手人差し指でフェア地域を示す。

ポイント

昨年までは握った手をまっすぐ伸ばしてフェア地域を示したが、今年度からは人差し指(もしくは人差し指と中指の二本)で指さしすることとなった。

なお球審の一塁線のシグナルのときだけは、外ししたマスクを持った左手を横に伸ばしてフェア地域を示すこと。

  守備と走塁 アウト

変 更

アウトは、確認したら急がずに

膝を伸ばし、左手を身体の前面でベルトの少し上にあて、右手を開いて情報に挙げ“アウト”とコールする。“アウト”とコールしてから立ち上がり、左手を身体前面のベルトの上にあて、右手の肘を直角に曲げてハンマーポジションを作る。このとき、肘に力が入らないようにする。

その手を軽く握りながら、肘が直角になる程度までおろす。きわどい場合は・・・(後略)。

ポイント

ストライクの宣告と同様に、膝を伸ばすタイミングと右手アクションが変更となった。

  安全進塁権 テイク・ツー テイク・スリー ツー・ベース スリー・ベース

変 更

(前略)・・・右手を挙げ2本の指で“テイク・ツー”“ツー・ベース”とコールする。(投球の場合は“テイク・ワン”“ワン・ベース”

ポイント

コールの名称が変更になった。

  投球の停止 (ドントピッチ)

新 設

姿勢と構え

 打者が打撃姿勢をとっていないとき、または前回の投球後、バランスを崩しているとき、打者が打者席を出たときなどを確認する。

コール・シグナル

 球審は捕手の後ろに立ち、右(左)打者のときは右(左)手手のひらを投手に向けて、“ストップ”とコールする

ポイント

球審は構えたその場から移動する必要はなく、手のひらを投手に向けコールすればよい。