ユーモアクラブより転載。

北広次郎エッセイ集 ミスターヨーロッパだより

第24号

 『英国北西東部北部北ウエールス日本人会と英国マンチェスター北西東部日本人留学生会と日本クラブ開設』

 この録音スタジオのすぐ近くがパレスシアターでした。歩いてワンブロック1分のところです。

 パレスシアターには英国のスター達が公演に集まってきていました。英国ばかりでなく、欧米のスターやロシヤの超一流のボリショイのバレリーナたち。世界のトップ・バレリーナ、クラシック音楽家、映画監督、演出家、BBC TVや民放のキャスターなど。

 

 シェークスピヤー劇場劇団メンバーや、中には競馬のジョッキー、サッカー選手、アラブの石油大臣とか、海外のとんでもない人が予約してきたり、突然予約無しに飛びこんで来ました。またよくあったのは、日本や韓国の大企業の社長や役員だったりです。

 ポップスターのボイ・ジョージなんかは、マンチェスターシテイーのサッカー場を借り切って、ナイターのポップイベントコンサートをやる時、サッカー場に寿司折20人前を届けてくれと言う予約注文が日本クラブに入ります。

 あるとき市内の交通が込んで遅れたらコンサートを始めないで待ったいました。寿司食わないうちはコンサート開始しないと言ってました。

 本人はナイターではサッカー場の上空ヘリコプターで来て、マントのバットマンの格好でヘリからロープでサッカー場のど真ん中に降り立つのです。そこからコンサート開始です。

 

 しかし寿司が届かないとコンサートを始めないから、満場のお客さんはえらい迷惑でした。

 英国人のファンはそういう点は大人で鷹揚です。しかしサッカー場の裏キャビンの中で、ボイジョージがやっと配達された寿司をぱくついていて、コンサート開始が遅れてるとは、私たちと彼のスタッフ以外は誰も知らないのです。

 

 このマンチェスター・シテーFCはマンチェスター・ユナイテッドFCの同市内のライバルですが、前はお互いすぐ近くにありマンチェスター・ユナイテッドFCは私の丸紅時代のオフィスのすぐ近くなので試合の日は大変。オフィス前は車がいっぱい駐車してしまう。ファンが格好の無料駐車場だとして全部わが事務所建物前の道路へ車を置き去りにして球場に入ってしまう。

 

 日本人のニッサン自動車繊維機械部代表駐在の友人の入った事務所がマンチェスター・ユナイテッドFCのすぐ横なので、8階から試合中の球場は上から丸見えでした。こういう観戦の仕方も実におつなものです。

 マンチェスター・ユナイテッドFCは、試合ばかりでなくホールなどいろんな会合やパーテーに招かれました。たとえば英国保守党大会とかです。

 

 また日本から映画のロケに使わせて欲しいとか交渉をたのまれたりしました。日本からの人気俳優なんかが、マンUーFCの二軍のなかで試合に加わる場面とかの撮影です。

 そのあとでシャワールームで選手の野郎たちがが横並びで汗を流す場面は壮観。選手は全員すっ裸で頭からシャワー浴びてるが、そこは撮影しなかったけど。まるで刑務所か軍隊みたいでした。

 一方マンCITY FCの方ですが、此方は玄人好みのチームで歴史も古い。MA-Uの方は、若いファンと大衆ファンが多いが、 MAN-CITYは渋い好みの極めて根強いこだわりのファンが多いクラブです。

 MAN-CITYは、ロンドンに亡命してきたタイ国のタクシン元首相が一旦は買い取ったが、海外資産凍結の憂き目にあい、ドバイのアブダビの首長(大統領)一族に泣きついて記録的世界最高の価格で転売されました。途端に世界一の金持ちCLUBになり変わりました。