品野実著『異域の鬼』谷沢書房、1981年。
昭和19年、応召し、ビルマ方面で戦う。著者の体験、戦友の証言などで同地区の戦況などををまとめている
「(慰安婦の)第一陣が到着したのは昭和17年の暮れも押し詰まっていた。初めは朝鮮娘10名だった。みんな将校クラブ勤務とか挺身奉仕隊など『お国のため』という、かっこよい触れ込みにだまされて集められた。逃げ場のない輸送船内で、抱え主に事実を告げられいい含められて、泣く泣く『実習』で仕込まれてきた娘たちだ。