    目次 I.はじめに 9 1.研究の必要性と目的 9 2. 研究の範囲と内容 10 3. 研究方法 11 II. ひきこもりの概念 14 1.概念定義 14 2. 発生原因 15 III。韓国のひきこもりなどの社会不適応青少年の実態 18 1. 隠遁型不適応青少年実態 18 2. 青年無業者（NEET）とひきこもり 46 IV。外国のひきこもりなどの社会不適応青少年介入方法 63 1. 日本 63 2. イギリス 89 3. アメリカ 99 V.韓国のひきこもりなどの社会不適応青少年のための支援策 114 1. 統合的な隠遁型不適応青少年支援案 114 2. 段階的隠遁型不適応青少年支援システム 132 3. 型別差別化された隠遁型不適応青少年支援案 144 4. 専門治療介入戦略 147 VI。結論 151 参考文献 154 付録1.一般学校アンケート 158 付録 2. 相談機関アンケート 173 表目次＜表１＞調査対象の学年、性別、地域別分布 12 <表2>青少年相談事例の分布 13 ＜表3＞登校や外出せずに家で過ごそうとした理由（重複応答） 20 <表4>家庭生活の問題と紛争（重複応答） 21 <表 5> 社会に進出する際に予想される困難や心配(重複対応) 21 ＜表６＞登校や外出せずに過ごすことに対する感じ（重複応答） 22 ＜表７＞登校や外出せずに過ごしながら暴力行動や悪口 23 ＜表8＞登校や外出せずに過ごしながら暴力行動や悪口の対象 23 <表9>登校や外出せずに過ごす問題を解決するための努力 24 ＜表10＞登校や外出せずに過ごす問題を解決するために使用した方法（重複応答） 24 ＜表11＞実際の登校や外出せずに過ごしたときに必要だった助けの種類 25 ＜表12＞仕事や学校の中断（仕事の中途放棄や休学） 26 ＜表13＞「社会回避型不適応青少年」の集団別情緒的・行動的問題比較 27 <表 14> 相談経路 28 <表15>初回相談の方法 28 <表 16> 初相談時の内担者の活動範囲 29 ＜表17＞社会的接触を避け、自宅で過ごそうとした理由（重複反応） 30 ＜表18＞内担者親の養育行動の種類 30 <表19>内担者の追加的な問題行動 31 <表 20> 内担者の精神医学的診断と過去の病歴 32 <表 21> 相談や治療を提供した対象 33 <表22>提供されたカウンセリングと治療の形態(重複応答) 33 <表 23> 内担者の相談及び治療状態 33 ＜表24＞定性分析事例対象の一般特性 35 <表25>ニートの現状 50 ＜表２６＞ニートの成分布 51 <表27>ニートの年齢分布 52 <表28>ニートの学力分布 53 <表29> 15-34歳年齢人口の人的特性分布 54 <表30>ニートの主な活動状態分布 55 <表31>ニートの主な活動状態細分 56 ＜表32＞就職希望の有無に異なるニートの分類 57 <表33>就職希望ニートの非求職理由分布 58 <表34>ニートと他の状態との間の移行 59 <表35>ニートと非ニート間の実施者の経済活動状態 60 <表36>ロジット分析の結果 62 ＜表37＞ひきこもりが本人の性別 76 <表38>ひきこもりが本人の年齢分布 76 ＜表 39＞最初の問題発生年齢（不登校含む） 77 <表40>問題発生から現在の年齢までの経過研修 77 ＜表４１＞ひきこもりが本人の訪問相談経路 78 <表42>ひきこもりが本人の活動範囲 78 <表43>問題行為（複数回答） 79 ＜表４４＞ひきこもりが本人の精神医学的診断の履歴 80 ＜表４５＞ひきこもりが本人の不登校経験（複数回答） 81 <表 46> ケースで提供されるサービス 82 <表47>サポートを終了した場合の状況 83 <表48>サポート継続中の活動範囲 84 ＜表49＞支援終了または2004年3月までに就学・就職が確認された事例 84 <表50> 2000-2004年YouthBuild人口分布と成果（11,172人対象） 102 <表51>タイプ別の差別化された支援方法 144 グリム目次 <図1>不登校児童/学生数の年度別変化 63 <図2> QOLをプロデュースする3つの力 70 <図3> QOLPの6つの目標 71 <図4> QOLPが目指す事業構造 72 <図5>危機状況青少年の分類領域 94 <図6>隠遁型不適応青少年支援システム 131 <図7>段階的隠蔽型不適応青少年支援システム 132 I.はじめに 1.研究の必要性と目的青少年期は、子供の両親との依存関係から抜け出して、より同等で相互的な友人と他人との関係の中で、さまざまな生活様式を学ぶことになる。特に青少年は、身体的、感情的、認知的面で多くの変化を経験して成長していくが、この過程で直面する大小の問題を解決するために適切な助けが必要である。したがって、青年期の同来関係と社会的関係は、彼らが自我の渋滞感を形成し、自律性と独立性を確立し、その後他人との親密感を形成することに基づいているといえる。最近では、韓国には社会生活に適応できず、外部世界と断絶されたまま時間的概念が逆転した状態で部屋の中に詰まっている青少年が増えていることが分かった。さらに、彼らは他人と対話もせず、人間関係が目覚め、結局は学業中断に至る社会不適応青少年に発展することになり、深刻な問題になる可能性がある。青年期が成人期に要求される様々な対人関係のために関係訓練が要求される時期であることを考慮すると、これは非常に深刻な問題と言えるだろう。日本の場合、6ヶ月以上の方案にだけこだわり、外部との交流を断つひきこもり（ひきこもり）が1990年代半ば以降社会問題化されており、現在、全人口の1％程度の130万人程度がひきこもりだと推算されている。我が国にもひきこもりが10万人に達するというKBSの報道があって、実際の学業中断青少年の15%程度がひきこもりであると報告されている（女性中、2005）。特に核家族化による隣人や親戚との断絶、インターネットなど情報通信技術の発達による急速な社会変化とインターネット中毒青少年の増加、集団いじめや学校暴力問題の増加、大学卒業後も就職できないのに伴う心理的負担感のため隠遁型不適応青少年が増えている傾向だ。これらの隠遁型不適応青少年に対する関心が高まっている理由は、彼らをひきこもった状態に放置した場合、今後の青年失業問題を引き起こす可能性があり、NEETやFREETER、TWIXTERなどの問題につながる可能性があるだけでなく、これらの問題が再びひきこもり状態を深化させる悪循環構造をもたらすことができるからである。これは短期だけでなく、長期的にも社会全体に深刻な悪影響を及ぼす可能性があるため、ひきこもりがなど社会不適応青少年に対する実態を分析して代案を模索することは非常に緊急の課題といえる。そこで、本研究では、韓国でのひきこもりが、社会不適応青少年の現状と実態を調査分析し、これらを支援するための政府の政策的介入方案について見てみよう。 2. 研究の範囲と内容隠遁型不適応青少年の実態および現状把握のために、三つの領域にわたって調査研究を行った。 1）一般青少年を対象に、潜在的「隠遁型不適応青少年」（社会的回避現象を示したまたは示す可能性がある不適応青少年）の現状と実態を調査した。彼らは現在学校に通っているので厳密に言うと「隠遁型不適応青少年」に属するとは見られない。それにもかかわらず、学校や社会的関係を拒否し、家にとどまっている経験があり、友達がいないか一人しかいないし、家にとどまっていることに対する不安感や焦りなどの否定的な感情を表しているので、今後「隠遁型不適応青少年」がなる可能性を持つ集団として見ることができる。 2）青少年相談関連機関を中心に「隠遁型不適応青少年」の相談及び治療現況を調査した。これらは、上で提示したひきこもりの診断基準に該当する青少年相談事例を対象とした。 3) 実際、「ひきこもり」と診断された青少年を中心に「隠遁型不適応青少年」の発生原因と転移過程を調査した。 3. 研究方法 1)関連文献及び資料分析外国の隠遁型不適応青少年の実態や政策方向などを把握するため、日本の厚生労働省・文部科学省、英国の教育技術部、米国のYouthBuild・Job Corpsなどの政府政策を検討し、不適応青少年に対する介入方法および既存プログラムなどを把握するために、不適応青少年関連民間機関の研究報告書を具体的に見てみた。 2) 専門家諮問会議及び国際シンポジウム開催韓国の隠遁型不適応青少年実態調査に必要な研究方法論諮問のために統計専門家を招聘して諮問会議を開催し、ひきこもりが社会不適応青少年支援案に関する韓日国際シンポジウムを開催することで日本の実際的な民・管の接近方案を検討した。 3) 実態調査実施 (1) 一般高校生に対する実態調査一般青少年を対象に韓国の「隠遁型不適応青少年」危険群の現状と実態を調査するため、文献分析（厚生労働省、2002）を通じて質問とアンケートを開発した。開発質問紙は研究者自身と専門家の評価を経て修正されました。また、これらの情緒的、行動的問題の様相を客観的に評価するために、韓国版青少年用問題行動質問文（Korean-Youth Self Report：以下K-YSR）を用いた。K-YSRはAchenbach(1991)が開発したYouth Self Report-Child Behavior Checklistをオ・ギョンジャとホンガンの、イ・ヘリョン(1997)が韓国版で繁栄して標準化した尺度である。この尺度は、青少年の問題行動を萎縮、身体症状、憂鬱/不安、社会的未成熟、事故の問題、注意集中の問題、非行、攻撃性、破壊性の要因に区分されている。K-YSRは119個の質問で構成されているが、これについて全くない（0点）、時々そう（1点）、しばしばそう（2点）など3点尺度で平定するようになっている。