メール
メールの正体
- ユーザから見ると
- 差出人、宛名、題名、本文(画像やワープロ書類などの添付ファイルを含む)
- 読み方・書き方…専用のパソコンソフト(Outlook Expressなど)、WWWブラウザ、携帯電話
- 基本的な枠組みは20年以上前から変わっていない
- ある書式に従ったテキスト(プレインテキスト)
- ヘッダ
- 差出人(From)、宛名(To)、題名(Subject)、送信日時(Date)など、メールに関する情報の書かれた部分
- 通常、ユーザには隠されている
- 漢字、ひらがな、カタカナなどはアルファベット・数字などに符号化
- 符号化…元の形に復元(復号)できるようにデータを変換すること
- ボディ
- 本文
- 添付ファイルはプレインテキストの形式に変換(符号化)
- 符号化の方法…MIME (Multipurpose Internet Mail Extensions)
メール配送の仕組
- メール送受信用サーバ(大学、企業、ISPなどごとに設置)間でメールが転送
- ユーザがメールを送信すると
- メール送信用サーバにメールが送られる(ポストへ投函)
- メール送信用サーバで宛名が解析、転送先の決定、転送先へ転送(郵便物の仕分け、配送)
- 転送の記録がヘッダに残される
- ユーザがメールを受信すると
- メール受信用サーバから手元のパソコンへメールが取得(個人ポストから郵便物を取り込み)
- 本人であることの認証が必要(パスワードを使う場合が多い)
- プロトコル
- SMTP (Simple Mail Transfer Protocol)
- POP (Post Office Protocol)
- Webメール(Yahoo! , hotmail, Gmailなど)
- メール送受信サーバ+Webサーバ
- SMTPのみ、POPは使っていない
配送先はどうやって決まる?
- 郵便…郵便番号、住所→最寄りの郵便局(正確には次の配送先)
- メール…アドレス→最寄りのメール送信用サーバ(正確には次の配送先)
- 配送先を調べる「名簿」…DNS (Domain Name Service)
- DNS…IPアドレス、ドメイン、ホスト名などに関するいろいろな「名簿」を管理する仕組
- 大学、企業、ISPごとにDNSサーバを用意
- 自分の組織の「名簿」(データ)を更新
- これらのDNSサーバが連携し合って、インターネット全部の「名簿」を管理
迷惑メール(SPAM)
- 差出人や宛名はでたらめのことが多い
- 封筒(envelope)…本当の差出人や宛名が書かれている
- メールの転送ができるのはこのおかげ
- 一部のメールマガジンで From: に自分のアドレスが書いてなくても届くのはこのせい
- メール受信用サーバに到着した時点でメールのヘッダに控えがとられ、自動的に捨てられる
- 携帯電話のメールではメールの取得時にヘッダが捨てられる→封筒の情報も捨てられる
- 迷惑メール…この仕組みを悪用
- どうやって配送されているか
- メールアドレスが収集されて売買されている(WWWページから、など)
- メールアドレス名簿を使って大量配信
- Open Relay対策の取られていないメールサーバやウイルスに感染したパソコンを使って大量発信
- Open Relay:組織外から組織外へのメールの中継が可能
- SPAM配信専門の業者もいる
- 受け取ったときの対策
- 黙って無視する、決して反応してはダメ
- 受け取り拒否メールを出すと…そのアドレスはメールを読んでいると分かってしまう→もっと迷惑メールが来る
- 携帯電話に届く迷惑メールもリンクをたどったりしてはダメ
- 不安に感じた場合はまず消費生活センターに
- 日常的な備え
- 迷惑メールフィルタリングソフトを使う
- ISPなどの迷惑メールフィルタリングサービスを利用するのも有効
- 学習型のフィルタリング機能
- これまで受け取った迷惑メールから特徴を分析
- 今後受け取るメールのうち共通の特徴を持つメールを自動的にフィルタリング
- 統計の理論(ベイズ学習理論など)を基にしている
- ただしこれだけでは除去できないSPAMも増えている
- 財団法人インターネット協会による迷惑メール対策マニュアル:http://www.iajapan.org/rule/rule4mail/
- 管理者の備え
ウィルス(virus)
- コンピュータに侵入し、利用者の意図しない動作を実行したり、データを破壊したりするプログラム
- 特徴
- ウィルスごとに動作するOS・アーキテクチャが異なる(ほとんどがWindows)
- 自己増殖性…ウィルス自身のコピーを作り、他のコンピュータにばらまく
- アンダーグラウンドの世界ではウイルス作成キットが出回っているらしい
- ある程度の技術を持った人なら簡単にウイルスが作れる
- 一つウイルスが出現すると、その改造版(変種)がいくつも現れる
- 被害の種類
- 感染経路
- 昔…フロッピーディスクなどによるファイルのやり取りを介して
- 今…メールの添付ファイルを装う、LAN経由、WWWページ経由
- なぜ感染するのか
- セキュリティホールを足がかり
- メールに不正なファイル(プログラム)を画像などを装って添付
- LANを経由して他のコンピュータにセキュリティホールがないか検査(ポートスキャン)
- 防御対策
- セキュリティホールを塞ぐ(Windows Update, 各種ソフトの更新)
- 怪しい添付ファイルは開けない
- 添付ファイルを開けなくても、本文を見ただけで感染してしまう場合がある
- ウィルス対策ソフト(手口が多様化→上の対策だけでは防げない)
- 新たなウイルスが発見されると、ウイルス対策ソフトメーカがそれを解析
- 解析後、新しいウイルス定義ファイルを利用者に配信
- ウイルス発見から防御が整うまで時間差がある
- 信用できるものを使うこと(ウイルス対策ソフトを装って害を及ぼすソフトもある)